愛してない?





 「ぁ…っ………ああ…………入っ……………」
 やがて、すっかり入ってしまった。

 「グズグズだな」
 呟いた咲は、猛々しく突きはじめる。

 「ああぁ…っ…………あんっ…………激しいっ……………」
 突き上げに応じて動く漣は、上擦った声で喘ぐ。


 「吸いつきが、すげぇ」
 動きを早めた咲に、

 「咲っ………激しすぎ…っ……………」
 吐き出すように訴えた漣だが、


 グイッ


 挿入されたまま抱き上げられ乗せられると、まえも、握って扱かれだした。


 「ダメっ………そんな………おかしく……なっちゃうよぉ……………」
 「なれよ」
 言った咲は、乳首も弄りだす。

 「あああんっ………!」
 ビクンとした漣だが、腰は前向きに動かしており。


 「咲………好き……………好きなの……………」
 淫れきって、愛を告げる。

 「好き…………大好き………………いないと……ダメ……………」
 両手の愛撫に、両手を重ねて。


 「咲………お願い…………好きって………言って……………?嘘でも………いいから……………」
 振り絞り、漣は願った。




 「好きだよ、漣」
 やさしく耳もとで、激しい動きのなか咲は囁く。

 「ほんと……に……………?」
 嘘でないことを、やっぱり願ってしまう漣に、


 「あぁ。愛してる」


 吐息を吹きかけた咲は、動きをつよめ、早めた。


 「ぁあああぁぁ…っん………………」
 淫らな声をあげて、漣はからだをビクつかせる。




 「あ……あ…っ………ああっ……………!」
 全身が麻痺しそうななか、快感だけはおそろしいほどにからだを支配する。


 「あんっ…………咲…………ダメ…っ……………イっちゃう……………」
 「……っ…………イけよ………………」
 深い吐息とともに咲が囁いたあと、


 「ああああぁっん………!」
 彼の手に射精して、漣は達した。



 「んっ…………」
 ぐったりした漣をしばらく抱いたまま挿入していたが、

 「あぁ…っ……………!」

 やがて咲も、なかにだしました。

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