闇より深い、愛で。






 「はぁ…っ、はぁ…っ、」
 火照り、激しい息を続ける咲は、おもむろに起き上がる。

 「咲……?」
 そして漣がまばたきをする間に、

 ドサッ―――――…

 彼を、押し倒した。



 「えっ?咲っ、」
 漣はカラダを起こしたが、咲は開かれた股の間にかおをうずめ、言った。

 「クソ不味いのいっぱい出されたから、漣のが、飲みたい。」






 ちゅっ、ちゅくっ、

 瞳を閉じて、咲は漣のアソコを持つと、何度も舐めたりキスをしてゆく。

 「あ……っ、」
 ぶるっとふるえる漣は、咲の表情をうっとりと見つめる。


 「さらに、おっきくなった…」
 そして咲は漣のソレを、愛おしそうに見つめると、

 「ん………」

 くちに咥えていった。


 「あぁ……っ、咲っ、音が、ッ、すごい……」
 聴覚をも刺激するいやらしい音が立って、漣の熱く淫れた吐息もエロティックを奏でる。

 「んっ、ふ………っ、」
 夢中で咥え、上下に扱く咲は、細く白いあしを曲げてシーツに皴を寄せてゆく。


 唾液がヌルヌルと、とろけそうなほどに光すら帯びて、舌が程よく先端を撫でるので、

 「あ…っ!ごめっ、でちゃう……っ!」

 甘く声を上げた漣も、

 「ああぁ…………っ!」

 咲の口内に、熱く放った。




 ゴクン

 零さず飲み干した咲は、漣を見つめ、濡れたくちびるで微笑んだ。





 「はぁっ、はぁっ、」
 漣は激しい息を続けている。


 すると、

 ぽふっ

 仰向けでベッドにカラダを預けた咲が、あしを曲げ、後ろを突き出す体勢で甘く言ったのだ。

 「挿れる…?」




 「えっ?後ろから?」
 漣は唖然としているが、
 「後ろから犯られまくったから、漣に後ろから、満たされたい……」
 枕に乗せた顔を横向にして、うるんだ視線を送ると咲は囁く。



 ゴク…

 息をのんだ漣は、ゆっくり膝を立てて這うと、咲のくびれた腰の脇に両手を当てた。


 「痛かったら、すぐに言ってね?」
 「ん………」

 さらに咲は突き出すようにしたため、入り口は広がって、

 グッ…

 漣はゆっくり、丁寧に挿入できた。



 「あっ、ぁ…っ、あ、あっ、」
 咲は枕をきつく掴み、ガクガクと膝をふるわしている。

 「ごめんっ、痛かった?」
 心配そうに、漣が尋ねると、

 「痛く…っ、ない、気持ちよすぎて…、ちから…っ、入らな…、ぁ…っ、」
 吐息混じりに、咲は答えた。


 「良かった…、…じゃあ、腰…持っててあげるから…、ゆっくり…、動くね…?」
 かなり汗ばんでいる漣は、ゆっくり、動き出す。

 「あぁ…………っん、」
 カラダを反らし、咲も汗で濡れて、甘い声を上げる。


 「あんっ、あんっ、あ…っ、あっ、あぁんっ、」
 喘ぎ声を上げる咲の腰を持ち上げ、漣はやさしく腰を振る。

 「は……っ、あっ、咲…、辛くない?」
 その腰を撫で、漣は尋ね、
 「ん…っ、大丈夫…、もっと、…っあ、ッ、激しく…っ、動いて…いい……」
 濡れた眼差しを向け、咲は応える。


 「うん…、わかった……」
 汗を零す漣は、動きに激しさを加えていった。





 「あぁっ!あっ、あっ、あああっ!」

 突かれる部分からは、ぱちゅっ、とか、ぐちゅっ、とか、卑猥な音が艶やかに聞こえる。

 「咲っ、すごく…っ、キモチイイよ……っ、」
 腰を振り続ける漣は咲のなかに流れ込ませ、咲のはシーツに飛び散ってゆく。


 「漣…っ、熱いっ、深くまで…、おまえのが…、あぁ……っ!」
 そして、枕とシーツを掴んで、咲はビクビクッとカラダを仰け反らす。



 「もう…っ、ダメ…、イく…、」
 擦り切れた息と共に、咲が告げると、
 「なら…、一緒に、イこ…?僕も、もう…、イっちゃう……」
 囁くみたいに、漣も告げて。



 「あ…っ、ああっ、あっ、」

 過激なほどに、反って戦慄いた咲は、

 「ああぁ――――――…っん!」

 シーツに発射して、達した。



 「あああぁぁ………っ!」

 ドプッと音がして、漣は咲のなかに射精した。



 抜いて流れる液をも、すべてからだに残してほしいほど。

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