Affair.5『3P承諾?』







 「え…っ!?そんな…っ」
 驚いた夏はすっかりブラウスをはだけさせられ、ブラジャーのホックを外された。
 「藤堂ってああ見えてドMなんです、こういうの喜びますよ?」
 スカートのファスナーを下ろしてゆく奏多は、面白そうに明かす。
 この先輩が言う場合は、どちらになるのかがまったくわからない、藤堂が果たしてほんとうにドMなのかは未知だった。

 「その前に俺が、下拵えさせていただきます」
 胸を揉みしだき、奏多は乳首を口で弄んだ。
 そうこうしているあいだに、パンツは容易く脱がされている。

 「あれ?ヌルヌルですね、女王様も3Pとか大好きでしたか?」
 脱がせたパンツを見せつけてからベッドの隅へ放った奏多は、靴下は残したまま脚をぐいと開かせた。

 (だからそれ言葉責めぇ!)
 夏はツッコミを入れたくても、彼の言う通りヌルヌルになってしまっている秘部を舐められ、到底できなくなる。

 ツププッ…クチャッ、ピチャッ…

 「あ…っ!?ちょっ…っ、せんぱ…っ、あ…っあっ…あっ」
 少し舌を入れられ、上下に動かしながら蜜を吸われるのがとても気持ちいい。
 卑猥な音もじゅうぶんに聞こえてきて、恥ずかしい。
 「下拵えする必要はなかったですかね?女王様のここ……どんどんびしょびしょになる」
 いったん、吸いついたあとに奏多は口を離した。
 これやっぱり言葉責めだよね?と、ぼんやりと思うことができる夏は女王様というポジションにいながら、未だに言葉責めをやらせてもらえていない。
 自称ドMはそこを求めてこないから、困る。


 「あ……指もすっぽり入っちゃいました、女王様ったら、すごい……」
 奏多はいきなり3本咥え込ませたゆびを、グチュグチュと動かしだす。
 「いっ…やああっ!ダメ…っ」
 すぐにでもイけてしまいそうな夏は、先輩の枕を掴み身を捩った。
 鼓動が跳ねる、ここは蕪木先輩のベッドのうえだ。
 憎たらしいいい匂いを漂わせて、そんなところにゆびを突っ込んで快感を連れてきて、それなのに彼氏の座は呆気なく親友に手渡す。
 この先輩はどういうつもりなのだろうとふと考えると、ぶん殴りたい気持ちが甦るけれど、躰がガクガクとふるえすぎていて弱々しくも殴れない。

 「あっっ!」
 つまさきをふるわせて、夏は達してしまい、

 「あははっ、潮吹いてる、イっちゃったの?」

 本性を露にしている奏多は悪戯っぽく笑いながら、吹いた潮を飛び散らせた。

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