Affair.4『玩具解禁?』








 「あ…っうっっ」
 電マで秘部を愛撫されてまたイけそうになると、イく手前で離され代わりにいつの間にかコンドームが着けられていた先輩のが当てがわれた。

 (さりげなく寸止めしてるしぃい…!)
 自称ドMを褒め称えてあげてもいいくらいの、絶妙なタイミングであった。


 「もっと……気持ちよくなってください、女王様……」
 寸止めに気を取られていると、一気に奥まで挿入された。

 ズプッッ――――…

 「あああ…っ!?や…っあっ」









 ギシギシと軋むベッドは、夏にとっては大きすぎてアダルトなのだけど。

 ズプッ…ズプッ…

 「あっあ…っあっ、せんぱ…っ、深い…っ」
 繋がっている行為が自分でも驚くくらいアダルトで、そんなに濡れていたのか淫らな音がひっきりなしに響いていた。

 「今日はもう痛くはないんですね、嬉しいです」
 何度も最奥を突く奏多は、うるさかったのか片手を伸ばし電マの振動を止めた。
 そうなのだ、今日はまだ二度目で、しかも玩具というアブノーマルなものを使われたのに夏は気持ちがよくて仕方なかった。



 「あ…っあっ、や…っ、あっん」
 躰を反らした夏は奏多の腕をぎゅっと掴み、絶頂を得た。

 「あっっ!」






 「あ…っ、女王様……締めすぎ、です…っ」
 収縮にふるえた先輩も避妊具の中へと、射精をする。

 「……っあっっ!」







 ドクッ…ドクッ――…

 避妊具を被せてはあるのだけど、熱い鼓動は奥までしっかりと伝わりきて、

 「あー…すっげ、マジでいっぱい出た、さすが俺の女王様……最高だね、こん中……」

 笑った奏多はゆっくりと、抜いていった。



 (き…っ、気持ち良かった……)
 もう終わったのかな?と思いながら息を荒げている夏のうえ、蕪木先輩は新しいコンドームへと手を伸ばす。

 「え…っ?先輩…っ、まだ……するの…っ?」
 処理しているところをよく見ると、彼のはまだまだ硬くて、収まってはいないようだった。
 「女王様の中はまだ欲しそうにしてるじゃん?」
 あっさり返した奏多はスムーズに、新しい避妊具を装着してしまう。

 「あっ、あたし…っ、トイレ行きたい…っ」
 「じゃあ挿れながらしてくださいっ」
 「ホテルの従業員さんに迷惑だろうがぁあ…!」
 そしてお構いなしに、夏は躰の向きを変えられバックから挿れられようとしていた。
 求めていた平凡は、どこに行ってしまったのか。







 そんな夏のもとには、一件の新着メッセージが。

 “日向さん、こないだは余計なことしてごめんね?”

 送り主は、藤堂先輩だった。



 ベッドのうえ以外でも、嵐は吹き荒れるのか?















 ―つづく―

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