Affair.3『褒美授与?』







 (まだ、授業あるのに…っ!)
 五限目は出席できないことは確実だったが、六限目は出席できるだろうと思っていた夏は、とろりと濡れてしまった自分の制服に驚愕した。

 「今度はご奉仕します…」
 据わった目つきでより一層息を乱している奏多は、避妊具を取り出す。

 「俺ちゃんと……学習しましたよ?だからコンドームも用意してきました……」







 「待って…っ!今日もおあずけ…っ!」
 挿入の危機再来に、夏は死に物狂いでお預けを翳す。

 今日も通用すると判断した上でのお預けだったのだが、

 「そんな……俺ばっかり気持ちよくしてもらってて、申し訳ないですよ……」

 奏多はお構いなしに夏を壁へと向かせて立たせた。

 「それに女王様のここ……濡れてて辛そうですし」
 そして彼女のパンツを太股まで下ろさせ、吐息のように言葉にした。




 (だからそれは言葉責めだよ…!)
 夏は口にしたいのだけど絶体絶命に追い込まれすぎて、濡れたくちびるをパクパクと動かすのもやっとだった。
 誰かが授業中でもトイレに来てくれることを願っているのだが、こんな日に限って誰もトイレにやって来ない。
 それに、処女喪失が、いきなりの立ちバックだなんて、しかも学校のトイレで。
 これは何かの因果応報なのかと、夏はこれまでの人生を振り返ろうとした。

 「俺のでいっぱい、気持ちよくなってください…」
 そんなときにいきなり、スキンを被せた彼の自身を挿入されだしたのだ。

 「い…っ、痛いぃい…っ!」









 昨日、口と指で慣らされはしたが、今日は何もされていない。
 ねっとりとしすぎたディープキスと、一緒になって手コキをさせられた後に、いきなりの挿入だ。

 「痛い…っ!抜いて…っ、ちょっと…っ!」
 夏は泣けてきて仕方ないが、グイと彼女の顔を自分に向けさせその涙を舐めると、

 「すみません……女王様の中が、思ってた以上に狭くて……」

 奏多は着々と突き進めてゆく。

 「また俺ばっかり気持ちよくなっちゃってちゃ、ダメですよね……女王様もしっかり、気持ちよくなってください……」






 だったら抜いてくれぇえ!と、夏は声にならない叫びを上げた。
 彼女が痛がるほどに、気持ちよくして差し上げなくちゃという気合いにみなぎるのか、奏多は怯むことなく挿入していって、

 「良かったです、根元まで挿りました……」

 すっぽりと嵌め込んでしまった。

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