魅惑と誘惑の蜜







 「俺の指、ふやけて甘ぇよ、」

 ピチャッ…

 わざと耳もとで、音を聞かせるように薔はゆびを舐める。



 「あ…っ、ああぁぁっ…」
 ナナはゾクゾクと、感じてしまいながら、

 「薔ぅ…っ、」
 「ん?」

 彼の耳もと、夢中でおねだりしちゃったんです。

 「挿れて、くださ…っ、」










 「どこに?何を挿れてほしい?」
 しかし薔は、焦らす。


 「は…っ、あ…ぁっ、」
 泣きながら息を乱しているナナは、限界もいいところで、

 「おまんこ…にっ、おちんちん、挿れっ、ほし…っ、」

 めちゃくちゃ甘えた声で、つづけちゃった!










 「なら、ここに腰寄越せ、」
 薔は背中を撫で、妖美に彼女を誘った。
















 ズプッ…

 ソファに座って向きあって、ふたりして挿入してゆく。

 「あ…っ、もっ、おっき…っ、」
 「当たり前だろ?」

 悦びすぎる中が、ひくつく。





 「らっ…てっ、すご…っ、」
 「俺だっておまえん中、はやく挿っちまいてぇからな、」

 ぎゅっ…

 「あ…っ、」

 薔はあたまをよしよししながら、ナナを抱きしめると、

 「なのにおまえは今から締めてんだよ、互いにどこまでも求めあってる証拠だ…」

 フッと、笑いました。







 「ああぁ…っ、あっ、」
 ナナは背筋まで感じ、中はまたまたひくつく。


 「そうやって震える姿も、可愛すぎて、」

 ツ――――…

 「ひ…っ、」

 薔はゆびさきで、ナナの背筋をなぞると、

 「すげえ愛してんのに酷でぇ事したくなる…、こいつは俺たちの罪だな、」

 グッ…

 「んっ、あっ…っ、」

 一気に腰を落とさせた。

 グチュンッ――――…

 「あああぁぁっっ…!」













 グチッ…グチッ…

 「は…っ、ん…っ、」

 挿ってすぐにナナはイけて、ふたりは動きながら舌をも絡めていた。


 ビチャッ…

 「はあぁ…っ、ふ…っ、」

 性器がぶつかりあって、液がソファを穢す。


 ギッ…ギッ…

 ゆさゆさと激しく腰を寄せあえば、軋んで壊れてしまいそうなほど。




 キュッ…

 揺れる乳房では、乳首がゆびで擦りあわされ、

 ビクンッ…

 「ん…っ、はふ、っ、」

 ナナはえもいわれぬ快感に襲われた。

 「んんんっっ!」

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