淫らな悪戯を召し上がれ








 抜いて余韻にも浸った後です。

 んじっ…

 衣服を整えてもらったナナは、未だにシャツがはだけている彼の胸元を食い入るように見つめていた。
 只今、ソファに並んで座っております。

 「何でずっと見てんだ?」
 「パンプキンクリームとやらを塗らせてくださると、薔はおっしゃいましたけど!」
 視線をばっちり感じていた薔は特にどうということもなく確かめ、ナナは身を乗り出す。
 やはり、クリームプレイについてはしっかり覚えていたようだ。


 「そういやそうだったな、」
 薔はナナが幽体離脱をした経緯についてを思い出し(こけしちゃんが説明してある)、今夜はベッドでお仕置きが確定したところで、

 グイッ――――…

 彼女の手を引っ張って自分の胸元へ滑らせると、少し首を傾げ彼は妖しく問いかけた。

 「ここに塗りたくって…舐め回してぇのか?」







 (あわわわわわわ…!)
 耳から蒸気が沸いて出るくらいに、ナナさん大興奮。
 頼もしい胸元へと、手のひらは這わされ、

 プッッ…

 不意に、彼女の手は突起を弾いた。
 ナナは鼻血寸前である。

 「は……」
 ちょっとふるえた薔は、エロティックな吐息を漏らした。






 「わたくしがぜんっぶ悪うございました――――――――――――っ!」

 あーっ、ぁーっ…(※鼻血を通り越して謝罪なエコー)

 真っ赤っかのナナは、全力で謝った。
 謝りながらも彼の胸をずっと撫でてはいた。



 「おまえもう、桜葉の小説禁止な?」
 「どうか、それだけはお許しください!そもそも薔がエッチすぎるのがいけないんです!」
 「開き直んじゃねぇよ。」

 こけしちゃん小説が関与していることは、バレバレだったようです。
 ……すかさず助けてもらえるから、彼の目の前で読むのが一番危険だけど一番安全であると思われるよ。







 ナナがパンプキンクリームを塗りたくって舐めさせてもらえたのかについては、1ページ目からをご参考に想像(すなわち妄想?)でよろしくお願いいたします。

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