おいでよ天使







「っあああっっ!?」
 彼女はしなやかに躰を反らし、手錠で繋がれた両手を自由にさせようと限られた範囲でひたすら動かした。
「血…流れてるけど、痛いなら止めれば?」
 俺は手首に伝う血液へゆびを這わせて、赤くなったゆびさきを舐めると彼女を見下ろした。
 見上げた夜空とは、比べものにならない、見下ろした彼女のほうが最高に綺麗だった。



 ズッ…!ズッ、ズプッズプッ…ズプッ…ズチュッ、ズチュッ――…

 彼女のよく濡れた中は俺にしがみついて、最奥を突く度にいやらしい音も溢れ出した。
 いつもは薄いスキンを隔てて繋がる場所が、今日は何も隔ててはいない。
 俺と彼女は本当の意味で一つになって、互いを感じている。

「あああっっ――――…っ!」
 彼女は絶頂を得る。
 挿入してから絶頂までの時間は、今までで最短だった、イキ声の卑猥さも今までで一番だった。
 生で挿れているからこそ、彼女は感じてくれている、昂った俺は腰づかいを速めていく。


 パンッパンパンッ…パンッッ、パンパンパンッ――…!

「あっぐ…っ、あっはあっ、あんんっ…あっん」
 彼女の子宮口は熱くなって、欲しがっているのが手に取るように伝わりきた。
「すっげえ熱い……止まんね」
 俺は激しく突き上げて彼女の中を幾度となく攻めながら、乳房を両手で揉みしだき乳首を口で愛撫した。
 硬くなった乳首は舐め上げられ、吸って離され、くちびるに挟んで扱かれますます硬くなる。

「あっっ!あああ…っ、あ…っ」
 再び絶頂を得た彼女は、縋りつくように中を狭めた。


 ズチュッ、ズプズプッ、グチュッ…パチュッ、パンッ…パンッパンパンッ…!

 いくら狭くなっても、俺は容赦なく動く、動かずにはいられない。
 お前の全てが、俺を狂わせるんだ。
 無防備に他の男を誘惑して、赦されると思ったら大間違いなんだよ。

 …――――ああ、嫌だ、とことん歪んでゆく。
 俺はお前を、愛しすぎている。







「はっあっああ…っ、あ…っ、あああんっっ」
 嬌声を上げつづけている彼女は、口の端から唾液を垂らしていた。
 だらしないほどの嬌態でも、愛おしい、お前を本気で愛してやれるのはこの世界でただ一人、俺だけだ。

 それを舐め上げて、俺はくちびるを奪う。
「ん…っんっ、んんぁ…っ、ん…っ」
 彼女が伸ばす舌を吸って、放してからは細密に絡めて、触れあうくちびるからクチュクチュと水音も響かせた。

 中がうねって、きつく収縮している、そろそろ俺も限界だ。

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