飼われたがりの彼女







 私がイっている間も、彼の動きは止まらない。
 入ったままのアナルプラグもゆらゆらとゆらめき、後ろの穴から猥りがましい液を滴らせていた。

 腰を両手で掴んで引き寄せ、彼は私のより奥を目指そうとしている。

「あっあっあっはっ、らめっ…っんっ、あ…っああっ、そこっ、らめぇっ……らめ…っ、やっ…あっはっんっ」
 私は甘ったるい声を上げて、片手で鎖を掴んだ。
「“ダメ”だなんて、言える権利はお前に与えられてねぇだろ」
 容赦のないピストンを与えてくれる彼は、私がますます悦びそうな言葉を口にもしてくれる。
 零れ落ちる吐息も、貴くて、私だけが独占しているのだと思い知るほどに全身は昂った。

 共依存だと見られるのならそれでも構わないけれど、私は彼に飼われているからこその自由性を身につけていられた、彼だけのなかで。



「あんっ…はっ、あっあ…っん」
 深く深くへ、幾度となく突き挿れて、彼は乳房を荒々しく揉みしだき舌を這わせた。
 自分で弄るのとは全然違う、狂おしい愉悦が胸を支配する。

 吸って離された乳首は濡れてぷるんとふるえ、掛かる吐息が揺れるやわらかな丘を愛撫した。


 ズプッズプッ、ズチュッ――…

「あっあっあ…ああっ、あっ…あっあっあっ…あっ、イ…っ、イく…っ、イくぅ…っっ」
 私は彼にしがみついて、無我夢中で高く嬌声を響かせた。
 交接器はうねり、彼を締めつけ、媚薬では得られない甘美な目眩を覚えている。

「……っ、ん…っ」
 収縮にふるえた彼は、動きを速めてフィニッシュへと向かう。
 ナカで彼の鼓動が激しく増して、爆発しそうだった。



「ああああああっっ!」
 私は彼に脚まで絡めて、絶頂を得た。
「…――――っ!」
 ほぼ同時に、彼も勢いよく射精をした。

 ドクドクと脈打ち、子壷まで彼のものになる。
「は…っあっ、はあっ…あん…っ」
 くちびるを濡らし、体内でうっとりと彼を感じていた私は、色っぽい視線と共にキスを落とされた。

「んっ…っんっ、んっは…っ」
 舌を上下に絡めて、くちびるは時折触れあわせてリップ音を奏でていった。
 彼はキスをしながら胸も愛撫してくれる。
 勃起したコリコリの乳首は人差し指で弾かれ、膣内が切なく狭まった。
「んんんっ…っ」
 突然、くちびるに吸いつかれ、息も奪われるみたいなキスに私は高揚して呼吸を忘れる。

 ナカに出された精液が、キスをしながら彼が抜こうとした弾みでぐちゅりと水音を立てた。

[ 42/92 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る