愛玩性教師








 彼の激しさのほうが遥かに、私を感じさせ、虜にさせた。
 彼は確実に私を捕らえることができた。


 ズチュン――――…

「ん…っっ」

 湯船の中では私から腰を落として彼のモノを咥え込んだ。

「自分から動いてよ、先生」
 ゆびで引っ掻くくらいに強く、濡れた背中を撫でて、彼は私を誘惑する。

 ズプズプッ…ズプッ…

「はん…っあ、あ…っ」

 自然と動き始めれば、揉み上げられる乳房、乳首は指と口で弄くり回され膨れる。

「あああんっっ!」
 私はすぐに絶頂となり、チャプチャプと跳ねる湯は次第に濁り始める。
 たくさん出された中から、溢れ出す体液が混じってゆくから。


 ぬるま湯の中で、ゆさゆさと擦れあう躰は火照る。
 私の中は本当に、彼の形になってしまって、それ以外をもう受け入れられないかもしれない。
 こんなのは、彼にとってみればただのお遊びに過ぎないというのに。


「は…っあっあ」
 熱さにやられたのか、私は腰を動かしながら意識が朦朧としてきた。

 グプッ、グチャッヌチャッ…

 合わさるアソコは滑らかに激しく動き、お湯の中からでも卑猥に聴覚を侵食する。



 クチュッ――――…

 突然、彼が私のくちびるを奪った。
 キスをされるのはこれが初めてだったけれど、意識が飛んでいる私はそんなことを考えられもしなかった。

「んん…っは、んう…っ」
 吸われるくちびるが熱くなり、唾液が滴り、絡めてゆく舌と舌でクチャクチャと音を響かせる。
 お風呂の中だから、ますますいやらしくくちびるたちは音を聞かせる。


「んっっ!」
 キスをされながら私が絶頂を得ると、彼はくちびるを放していった。

 ズチャズチャッ、ゴプッ…ヌチャッ――…

「あ…っあっあっあ、あ…うっ」
 放してすぐに動きを速められて、私はただひたすらに善がる。




「先生、俺ね、最近は誰とも遊んでねぇよ?」
 耳にかかる、彼の乱れた吐息。
 あたたかくて気持ちがいい、でも、何て言っているの?

 もう、よくわからないよ――――…


「本気で手に入れたい女ができたから」
 その囁きはまだ、私には届いていなかった。
 私はまだ何も知らずに、全てで、彼へと向かって泳ぐ、その快楽の海を。

「好きだよ、先生……」






 これは眠れない夢、彼だけが私に見せてくれる。
 ゆらゆらと、何て、罪深い。
















 Fin.

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