※※第36話:Make Love(Climax).4





 「えっ………?」
 もはや、うるみまくった瞳を開けて、ナナは薔を見上げる。


 「ゆびだけで、おまえは満たされるのか?」

 薔は、囁きかけをつづける。



 「あの…、わたし……」
 「なんだ?」

 もじもじしてしまう、ナナですがね、


 「ほら、かわいくおねだり、してみろよ…、」


 彼女が見上げている薔は、あまりにも妖艶すぎた。



 「えと…、あのね……」
 「ん?」

 せつなげに火照って、ナナは色々振り絞りました。



 「薔の…を、挿れて…ほしいの………」


 と。




 「よく、言えたな、」
 ゆびはゆっくりと、抜かれて、

 ツ――――…

 薔はそのゆびに絡みついた蜜を、舐め取ってゆく。


 「あ…………」

 ゾクゾク疼いて仕方ないナナは、その姿をうっとりと見上げていた。




 やがて、

 グイ――――…

 さらにあしは開かれて、

 「すこし、当てるからな……」

 擦り当てて愛液を絡めた後、


 「んああぁ……っ!」
 ビクついているナナの中へ、スムーズに薔は挿入したのでした。







 「しっかり、挿った…、」
 熱い呼吸をしている薔は、ナナのあたまを撫でていて、

 「なんか、もう、すごい……」
 ぼんやりと、火照りまくって、ナナは彼を見上げております。


 「ゆっくり、動け…」

 少しずつ、動いて、擦り合わせていった。







 「はぁっ………はぁ…………」
 淫れた息づかいで動く薔からは、汗が伝い落ちてゆく。


 「あ…っ、あ…、あっ、あ…っん…」
 ナナも汗ばんで、ゆっくりと動きながら喘いでいる。



 「あついな…」
 かがんだ薔の髪は、汗で濡れ始めていて、


 「んあぁぁ…んっ…っ、」

 甘い香りに包まれていたナナは、一度、達した。




 「もう、イったのか?」
 薄く瞳を開いて、薔が問いかけると、
 「だって…、っも……気持ち…よすぎて………」
 うるんだ瞳と熱い吐息で、ナナは答える。



 「もっと、悦くして、やる………」

 すぐに、奥へ向かって、薔は突き上げた。



 「や…っ、そんなにっ……動いちゃ…、あっ…っ、」

 繋がっている部分が、激しく擦れ合い、卑猥な音を立てて聴覚を撫でる。



 「すげぇ、吸いつきだな……」
 かがみ込んだ薔は、顔を近づけて、


 「そんなに、俺の、欲しかったのか…?」


 甘く、囁きかけた。



 「ん…っ、欲しかったの……」

 ナナも甘えた声で、うるんで答えたため、


 「エロくて、かわいいよ…、ナナ…」


 グッ――…


 さらにピストンは、深みを増した。



 「んあああぁ……っ!」

 淫れた声をあげたナナは薔の背中へと両手をまわして、


 「ん…っ、」


 突然の激しいキスに、息もできないほど。



 「はぁ…っ、はぁっ………」

 舌を伸ばし合い、くちの外で絡めていると、


 「ふうぅ…っん!」


 ビクンッ―――――…


 ナナは、二度目の絶頂を迎えた。




 その後、すぐに、

 「あ…っ!」

 甘い声を上げて、激震した薔も彼女の中に発射したのでした。

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