※第30話:Game(in Bathroom).27




 「はあっ…………はあっ………………」

 薔はナナの肩にあたまをもたせて、深く息をしていた。


 ナナは手がヌルヌルなため、戸惑いもしたが、ちゃんと彼をそっと抱きしめており。


 ツ――――――…

 ふるえながら、這うように、薔は彼女の腕をゆびさきでなぞり上げていった。




 「ナナ………、」
 やがてゆっくりと、かおをあげて、

 「抱いて………、キス…して……………」

 濡れた瞳を細め、甘く囁いた薔はナナの首すじへとゆびさきを伝わせてゆき。



 「ん………………」

 深く瞳を閉じて、ふたりは熱いキスを交わした。

 くちびるを閉じてはまた開いて、舌を這い入れるような、艶めかしくディープなキスを。




 チュプ――――…

 いったん、くちびるを離して。


 「なぁ……、ナナ……………」

 見上げるような体勢の薔は、吐息とともに吹きかけました。




 「ちゃんと…洗ったあと……、ベッドで、セックス………しないか……………?」


 と。



 「んんんっ………します……………」

 もうぶっ飛んでるナナは、普通にこう応えてました。





 一話おきは、覆されるパターンが多くなった。

 エロス期に、突入しちゃっているんだな。


 それより、このあとベッドで繰り広げられるセックスとは、血液を交えての、ものなのだろうか?


 果たして、…果てる?









 Love too much.

  …I'm what is likely to be out of order.

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