第2話:Taboo.2
座っていいと言われたのでナナは、席につこうとした(先生かわいそ、とは思ったが)。
そのときふと、
チラ
何気なく隣に視線を送ると、
(あ……………)
絶対的な瞳と、目が合ってしまった。
ドキドキドキドキ
(お、落ち着け、わたし!落ち着くように、落ち着け!)
必死になって、言い聞かせているナナ。
おそらくこのときから、いやそれ以前からか、なにかがおわって、なにかははじまっていた。
…――わたしこの先、どうなっちゃうの―――――……?
“神のみぞ知る”か、“彼のみぞ知る”か?
物語はまだ、オープニング・テーマすら、流れてはいないのだ。
…………………たぶん。
席に向かって歩く薔を見て、何人かは、思った。
(あのお方、本当に、くちびる切れていらっしゃいます!)
…流れるか?オープニング・テーマ。
ならばその音色に乗せて、“堕落のメロディ”、ついでに奏でてみせようか?
Taboo.2's ablutions...
……but………fallen?
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