※第10話:Game(+Esthetic).8




「えぇぇえっ!?どうしてそうなるんですかぁ!?」
「嫌なほどなりすぎて、いっそここで犯してやりてぇが?」


 えぇぇぇぇぇぇえっ!?


「ここでエッチなコトは、やめてくださいよ!」
「当たり前だ。」

 (よかったぁ!)

 いったん安堵したナナに向かって、薔は言った。





「よってお前、このあとホテルに行くぞ?」







「えーっ!?旅行中でもないのに、なぜにホテルなんですかぁ!?」
「お前はある意味、幸せにもほどがあるよな。」


 ナナは、ラブホの存在を知らなかった。








 なんだか黙ってお食事したあと、会計は薔が済ませた。




 そしてふたりは、ホテルへと向かったのであった。


 ……………Run away?








 そのころ、ふたりの母校では……………、

『あ〜、みなみなさまぁ。校長先生です〜。』


 またしても校長先生だった。

『マンガ喫茶、電話してみたら今予約待ちまでいるみたいだから、いっそ待ってたんだけど、あのおふたり帰ってこないね〜。』

 ホテルに向かってるからね。


『ということで、いったんおひらきにして、のちに授賞式をとりおこないます〜。』

 おぉぉぉぉぉぉお!!

『そのときナナさんには、やっぱり見物料を払わないと、ダメなのかなぁ〜?むしろ校長先生は、薔くんにも払いたいくらいだよコレ〜。』

 校長先生は、やはりちょっと変態チックだった。


『でも、ここまできてこんなキモチにさせてくれたおふたりには、本当に感謝しようね〜。拍手〜。』

 パチパチパチパチ…………!!


『授賞式の日程は、おってご連絡するからね〜。』


 パチパチパチパチパチパチ!!









『ということで、第32回 夢現祭、これにて無限なり〜。』

 校長先生は、よくよく考えなおしてみると、たまにいいことを言っているかもしれない。

 …………………たぶん。

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