※第8話:Game(&Fete).6




「っとに、だらしねぇにもほどがあんな。」
 再びナナのほおに、右手をそえる薔。


「ずっとお前しか、イってねーぞ?」




「色気の勉強には、なったか?」
「はい……………?」

 チュク――――――…

「ンっ………………」
 体勢は変わらず、ナナはくちびるにキスをされた。

「ふ……っ…………ン……………」
 舌先が押し入ってきて、自身の舌に絡められる。

「んン………っ………は……ぁ……………」
 息もできないくらいに、吐息と舌を絡めあった。


 そして、

「はあ……っ………………」

 失神間近で、くちびるは離された。



「もしお前、トップになれたら、」




 見上げられていたのは、逆らえずキレイな瞳。






「もっといーモン、くれてやるよ。」







 ………………Really!?









 エロスなんだか、なんなんだか。







 こんなことしてたから、ふたりは知らなかった(興味なかった)んですが、じつはクラスによっても企画のようなものが用意されていたみたいですよ。









 そしてどうやら3日間の、学園祭ははじまっちゃったみたいです!

















『あ〜、我が校の、生徒のみなみなさまぁ。校長先生だよ〜。』

 体育館のステージにて、およそここでステージを飾るにはふさわしくないほどのジャージ姿で、校長先生はマイクに向かって話していた。
 マイクに届ききらなかったため、彼は椅子に乗っていた。



『やっとこの日がきたね〜。すごく楽しみだったけど、やはり待っているときの楽しみはなんとも言えないから、きてほしくなかった気がしなくもないよ〜。』


 じゃあお前だけ、さかのぼってろよ!!


 何人かはそう、こころでツッコんだ。




『でね、まぁ、きちゃったんだから、いっそ楽しもうね〜。3日間なんて、人生のなかではほんの一部でしかないけど、思い出としてはおおきくなるように、おおきくなろうね〜。いろんな意味で〜。』


 ………………はぃい?





『じゃあ、第32回、夢現祭を開始しちゃうね〜。』





 前置き長いって――――――っ!!







『ところで、校長先生、今日はお祭りのあと近所の夏祭りに行きたいんだけど、開催時刻、だれか知らないかなぁ〜?』


 校長先生は、よく見るとアディダスのなかなかオシャレなジャージではあったのだが、



『あれ〜?』




 シーン――――――…


『みんな動くの、はやいね〜。だれもいないよ〜。』






 だれも見てはいなかった。














 いわばこれは、Whirlwind<旋風>にして、

 およそ規模を問わない、


 Revolution<革命>だったのかもしれない。






 ……………go Well!!!!!

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