第7話:Game(+Disease).5




 ただいまやたらさわやかな風が吹いている霊園と、同じ地区にある、“ナナと薔の若干愛の教室”、つまり母校にて。



 土曜日をつぶされたことに愚痴ったりしながらも、会議室では秘密の会議がおこなわれていた。




 出席者、

 校長先生、
 教頭先生、
 暇だから出られた先生方、
 生徒会役員一同。





「あ〜、じゃあ、みなさん、いいかなぁ〜?」
 背が低く、化学の横科にもまさる髪の薄さで、校長先生は話しだした。



「なんだかさぁ〜、多数決っていう、すごく国民的な手段で、決めてはみたんだけどさぁ〜、なんていうか、すごくありきたりなメインイベントに、決まっちゃったんだけど、まぁ、学園祭だし、みんなでつくるものだし、みんながこれがいいみたいだから、いっそ発表しちゃうね〜。」


 この学校の校長先生は、ムダに前置きが長い。







「…―――――ということで、みなさん、大丈夫かなぁ〜?」


 学園祭のメインイベントは、発表された。



 パチパチパチパチ…………!!


 多数決で決まったので、おのずと拍手は巻き起こった。




「じゃあ、決まりね〜。楽しく仲良くやろうね〜。」

 書類を立てて揃えると、校長先生は言った。


「ところでこれから校長先生、バッティングセンターに行ってきても、いい〜?」



 ……………………はい?


「いざ決まったら、やる気出ちゃって、バット振りたいんだよ〜。ちなみにもう、予約までしてあるんだよ〜。」




 せっかく土曜日出てきたんだから、仕事しろよ校長!!(by.校長以外の参加者全員)










 おそらく校長先生は、こんなんなので、この学校の頂点には、およそたてていない。

 君臨してるひとがいるから、大丈夫なんだけどね。


 ……………………たぶん。










 さて、始まっちゃうものに、“学園祭”も付け加えていっちゃいますかぁ!!







 …………Are you ready?

   『I'm ready!!!!!』


 ………………probably.

[ 82/550 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る