藍染×破一護 R-18

 
「君の名前は、ワンダーワイス・マルジェラだよ」

「あぅ?」












「!…生まれたみたいだね」

「新しい破面っスか?」

何時ものように玉座に座っていた一護の腕の中にはネルが収まっていた。

「そうだよ」

「一護」

そして、新しい破面と共に藍染が姿を現した。
其の隣にはしゃがみ込んでキョロキョロと辺りを見渡している破面。

「あ!惣右介」

「名前は?」

「ワンダーワイス・マルジェラだよ」

「またややこしい名前付けて…ワイスでいっか」

ネルを抱えた侭、一護はワンダーワイスの前に降り立った。

「ワンダーワイス、王の一護だよ」

目の前に現れた一護を見上げるワンダーワイスは首を傾げた。

「イ、チ、ゴ?…おぅ?」

「宜しくなワイス」

「イ、チ、ゴ…イチゴ!」

ニコォ、と笑ったワンダーワイスは立ち上がり、一護へと抱き着いた。

「おっと…」

「イチゴ!イチゴ!」

「可愛いなぁお前v」

無邪気な笑顔にやられたのか一護はワンダーワイスの頭をワシワシと撫ででやる。

「イチゴ!」

「よしよしv」

とワンダーワイスとじゃれていた一護を見て…

「ぅ…うぅ…」

腕に抱いていたネルが、一護を見上げる。
何故か其の瞳には涙が溜まっていた。

「買lルっ?!どうしたんだ?何泣いてんだよ!」

「一護、さま…っ!

ネルと言うモノが有りながら、新しく来た新人に乗り換えるって言うんスか!!浮気は許さないっス!!」

「へ…?浮気?」

浮気と言う言葉に一護は間抜けな声を出した。

「ちょっと待てよネル!浮気って何だよ!(汗)」

「ネルは…ネルは一護さまのお気に入りじゃなかったんスか?!〜〜っ、うわ〜んっ!!(号泣)」

「買l、ネル!?」

あたふたとしていた一護に、ワンダーワイスが頬へとキスをした。

「っ…え、ワイス…?」

「「狽チ?!」」

目の前で起こる事態に、破面たちは内心、此の場所から逃げ出したい気持ちが芽生えた。

「…っ」

「藍染はん、顔顔…般若みたいな顔しとるで。
スマイルやスマイル」

今の状態で、笑顔になれと言うギンに 

「ギン…私はさっきから笑っているよ?」

ニコリ、と笑っている藍染なのだが、背後に巨大な黒いモノが付いてくると言うオプション付きだった。

「…其の黒いのを閉まってくれたら嬉しいんやけど?」

「無理だね」

即答した藍染にギンは深い溜息を付き、事態が大きくならない事を祈る。

「ネルを…ネルを…捨てないでっス!!」

「ちょっと待てって!捨てるとか捨てないとか、意味分かんねぇって!!
大体、ネルが俺のお気に入りには変わらないだろ?」

「イ゛ヂゴざま゛ー…」

「ネル泣くなって!」













超が付く程の天然破面が誕生した。
其の名もワンダーワイス・マルジェラ。

王である一護にベタベタで、其の一護もワンダーワイスを可愛がっていた。

其れを面白く思っていないのは、藍染 惣右介とネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク。
此の2人が放つ邪悪な殺気に、虚圏は別の世界と化していた。

「イチゴv」

「分かったからっ、ワイス、くすぐったいって!」

玉座に座る一護を跨ぐようにして抱き着いているワンダーワイスは、一護の肩に顔を埋めてスリスリと…。

「イチゴ、いい匂い…」

首筋に顔を寄せたワンダーワイスは、一護の首筋を舐め上げたのだ…。

―ペロリ

「狽ミゃっ!!」

「「狽チっっっ!?」」

目の前で自分の恋人の首筋を舐められたのだ。
驚かない筈がない。

そして藍染とネルは、ギンを見つめた。

―彼奴を止めろ、と。

「はぁ、堪忍してぇなぁ…」

其の顔は悪魔か、はなまた鬼か…。
物凄い迫力のある顔に言われたら、誰も断る事も出来ないだろう。

「分かりましたよ…」

大きく溜息を付いたギンは、一護に近付いた。

「ワイスはん、ダメでっしゃろ?一護ちゃんを独り占めはいけまへんで。
後ろで鬼みたいに物すご怒ってはる人が約2人おるから、はよ離れんと…

ヤリ過ぎはアカンで?」

ワイスの首根っこを掴み、ギンはワンダーワイスを一護から無理矢理剥がした。

「あ、イチゴ!イチゴ!」

バタバタと手足を動かして一護に触れようとするが、既に手の届かない場所にワンダーワイスがいて、

「ちょっとギン!何してんだよ!ワイスが可哀そ………………(汗)」

抗議の言葉を放った一護だったが、ギンの後ろに立っていた藍染を見て、引き釣った笑みを浮かべ後退り…。

一護が何故後退りをしたかと言うと、其れは藍染の後ろにある巨大な黒いモノが見えてしまったからである。

「……一護」

「な、何だよ惣右介…」

少しずつ近付いてくる藍染に一護は玉座に座っている為、逃げ場がなくなっていた。

「一護、君には少しお仕置きが必要なのかもしれないね…v」

ニヤリ、と細められた目と緩んだ口元…。

「お…お仕置き…?何で…?」

「分からないのかい?」

「え?」

藍染の言っている意味が分からない。
何でこんなに怒っているのかさえ、一護には分からない事だった。

「そうか…分からないのか…仕方ないな。
今からたっぷりと存分に分からせてあげるよv」

「狽ヲっ、ちょっと!
惣右介!待ってってば!
本当に待ってよ!」

お姫様抱っこで抱えられた一護は必死の抵抗を見せるが、力だけで藍染に勝てる筈もなく…。

「…」

「無視?!無視ですか?!

いぃーーーやぁーーー!!!!」

一護の叫び声は玉座の間に響き渡り、2人の姿が消えた……。

「ワイスはん。最初から親玉に挑んだらアカンよ。
まぁそうやな、最初はウルちゃんかグリムジョーらへんや。
あの2人は一護ちゃんにかなり慕っとるからな。
実際に好きとちゃうか…?
顔には出さへんけど、きっとそうや。

親玉とネルはんを相手にするんは其の後や、分かったか?」

「うぅ〜…?」















「ねぇ、惣右介!」

「何だい?」

藍染の部屋のベッドに押し倒された一護。

「何で、こうなってんだよ!」

片手で両手を拘束されて、今では藍染の手で服を引き千切られて上半身裸。
続いてシュルリ、と腰紐を解き、袴と下着を脱がされる。


「…言っただろう?此れは、お仕置きだって…」

耳元で甘く囁かれて、ペロリと耳を舐められと、甘い疼きが体の奥から沸き上がる…。

「ぁっ…」

「何故私が怒っているのか、分かっているかい?」

「…っ…分かんねぇよ!」

「分かっていないんだね…では、其の体にうんと分からせてあげるよ」

藍染は懐から2本の赤いリボンを取り出した。
1つのリボンで、一護の腕をぐるぐる巻きに縛った。

「狽ソょっ…!!」

縛られるとは思ってもいなくて一護は驚きに目を見開く。
そして、残ったもう1つのリボンの行き先は…

「おや、もう興奮しているのかい?」

一護の中心を見た藍染の目が細められた。

「…もしかして…!?」

既に少し熱を持っていた一護の自身を優しく指で撫でた。

「あっ…ん…ぅ…」

「イッたら、面白くないだろう?其れに、さっきも言った通りに此れはお仕置きだからね」

一護自身を手で包み、上下に扱き始めると、其処は徐々に熱を持ち、先走りが溢れ始めた。

「ゃ…だっ…ぁ…あん…」

「此れぐらいでいいかな…」

「惣右介っ…ちょ、本当…待って…!」

「待たないよ」

そして藍染はもう1つの赤いリボンを一護自身をキツめに縛った。

「っ…わっ!?」

藍染は一護の体を反転させると、双丘の中心にある秘部に触れた。

「ぁっ…」

「傷が付くまで痛くはしないよ…一護の体は綺麗な侭が一番だからね」

そう言って藍染は一護の秘部に舌を這わす。

「あっ…ンッ…!!」

ズズズと中へ押し入れると、一護の腰が無意識に揺れ始めた。

「一護、腰が揺れてるよ?」

「やっ…喋らな…ぁっ…!」

十分に湿らせると藍染は舌を抜くと、今度は其処へ指を押し入れた。

肉壁を広げるように中を掻き回す指に声も大きくなり、段々と指も増えてくる。

「いい所は、此処だったね」

ピンポイントで前立腺を爪で引っ掻くと一護の体が大きく揺れて、

「ひぁっ…んッ…ン、ん…!!」

ギュウ、と藍染の指を締め付ける一護に目を細める。

「気持ちよさそうだね、一護…」

一護の前立腺だけに刺激を与え続ける。

「ひ、あっ…や、あ、あっ…!」

大き過ぎる刺激を連続で与えられる一護はもう限界を感じていた。

「そ…ぅ…介っ…!!」

「イキそうかい?でも、ダメだよ…」

そう言って藍染は指を引き抜いた。

「ぇっ…あ…!」

指が抜かれた其処は、物欲しそうに収縮を繰り返す。
そして、藍染は既に昂った自身を取り出して収縮している秘部へ押し付ける。

「ンっ…」

伝わってくる藍染の熱に此れからくるであろう刺激に体を震わせた。

「一護、意識を飛ばさないよう頑張るんだよ?」

藍染は言い終わると同時に一気に突き刺した。

「狽ミぁああっ…!!」

一護の細い腰をがっしりと掴み、藍染は津動を始める。

「あ、あ、あっ…ん、ンッ!!」

「凄い締め付けだね…っ」

ギュウギュウと締め付けてくる一護に藍染は早くも限界を迎えていた。

「ン、ん…お願…イカせ…てっ…!!」

「ダメだよ。其れじゃあお仕置きにならないだろう?」

「やっ…あ、んッ…ンッ…!!」














其の行為を始めて数時間。

「も…許し…てぇ…!」

我慢に我慢を重ね、一護自身は白く濁った汁が先端から溢れ、垂れた其れは結合部分にまで達していた。

そして一護の秘部からは、何回注がれたか分からない藍染の精でグチャグチャになっていて、腰が動く度に中から溢れてはシーツを汚していた。

「君は、誰のモノかな?」

「俺はっ…はぁ…惣右介の…あっ…!!」

「やっと分かってくれたかい…もう、あんな事されるんじゃないよ…」

そう言って藍染はギリギリまで引き、そして一気に突き刺した。
其れと同時に一護の自身を縛っていたリボンを解くと、

「ああああっ…!!」

「くっ…!」

2人同時に精を放った。

「一杯出たね…」

「ぁ…は、ぁ…はぁ…」

自分の腹に飛び散った精子を、藍染は指ですくい、舐め取った。
やっとの事射精出来た一護は、直ぐに意識を飛ばしていた。

「少し、やり過ぎたかな…」

ゆっくりと自身を抜くと、一護の甘い吐息が聞こえる。

そして一護の体を抱き上げて浴室へと向かった…。












「ん、?」

意識が戻った一護がいたのは玉座の間。
藍染に抱き締められている形で。

「お早う一護」

笑顔を見せる藍染の顔からは、黒いモノは見えず、ほっとした。

そっと視線を動かしてワンダーワイスを見てみる。
しゃがみ込み、顔を曇らせていた。
ギン辺りにコンコンと怒られたのだろう…。
一護の目に映るワンダーワイスの頭に犬耳が幻覚として見えていた。
しかも、其れは垂れ下がっていて…

―か、可愛い!

「ワイス…おいで」

そう言うとワンダーワイスはパァ、と表情を明るくさせて一護へ駆け寄った。

足元に座り込み、一護を見上げるワンダーワイス。

「…怒られちゃったのか?」

頭を撫でてやれば、ニコリと笑うワンダーワイスに一護も笑みが漏れ始めた。
藍染の膝から降りた一護はワンダーワイスと同じく座り込み、ワンダーワイスを抱き締めた。

周りのギンや東仙や破面たちと言うと…

「あらま…また般若みたいな顔してからに…嫉妬深いお人やなぁ…」

「…一護さま…」

「「(魔王が君臨した!一護さま!!気付いて下さい!貴方さまの後ろに邪悪な魔王が…っ!!)」」

破面たちが一護の心配して見守る中、邪気を発する魔王が動き出す…。

「一護…」

「何?どうし………って、え…?(汗)」

見覚えのある笑みと、真っ黒なモノ…。
其れは、先程見た時よりももっと巨大なモノになっていた。

其れを見た一護は、顔を引き吊らせていた…。

「アレ程じゃ全然足りなかったようだね…v」

「狽ヲええぇ!?」

そしてまた、虚圏に一護の悲鳴が鳴り響いていた…。


「一護さま…頑張るっス!
此れを乗り越えてこそ!本当の愛っス!!」

意味の分からない言葉で一護にエールを送るネル。

「イチゴ…」

一護を心配する天然破面。

「ワイスはん、今のは君が悪いんやないよ…
あの藍染(狸)はんが嫉妬深こぉて、ただの独占欲の強い、単なる一護ちゃん馬鹿なだけや」

ワンダーワイスを慰めているのか、藍染を貶しているのか分からない、ギン狐。

「「一護さまーっ!!!」」

王の無事を祈る、破面たち。

様々な人情溢れる(間違っている)虚圏は、今日も平和な1日を過ごしていた。












「ちょっと!」

「さっき言った筈だろう?一護は私のモノだと…」

「言ったよ!言ったけど!
抱き締めるぐらいいいじゃん!ネルだって何っ時もやってる事なのに!!」

「悲しいよ一護…」

「惣右介?」

「また、お仕置きしないといけないと思うと…胸が痛むよ…」

「(ぜっ………たい思ってねぇだろ!!(汗)」





其の後、藍染の部屋の中では一護の悲鳴に似た喘ぎ声が響いていたと言う事は、言うまでもない。







End...

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