破面一護+グリ ルキ

前説。
此の作品では、
ルキア
死にます

死ネタがお嫌いな方、
ルキアがお好きな方、
死神がお好きな方、

そんな方にはおススメ出来ない作品かもしれません…!
管理人の勝手な妄想により出来た作品なので、苦情は受け付けておりません…(汗)


何でもドンと来い!と言う人だけスクロールでお願いします。

↓↓↓↓↓↓↓↓



















































カゴメ カゴメ


籠の中の鳥は


何時何時出会う


夜明けの晩に


鶴と亀が滑った


後ろの正面


だ〜れ



























シナリオ通りに運ぶ物事。
疑う事を知らない死神。
掌の上で転がる死神。

「……v」

身近でそんな現状を見せつけられると、口元が緩んでしまう。
バレないように手で口を隠し、最大に緩めた。

尸魂界の奴らも、仮面の軍勢の奴らも…。

正体を隠し通すなんて俺自身、此れっポッチも思ってなんかない。

潮時だと思ったり、つまんなくなったりしたらすぐバラすつもりでいるのに、中々潮時だと思う時がこないんだ。

そんな俺を惣右介はよくは思ってないね。
たかが遊びとは言え、現世や尸魂界を主に行き来して、本来のホームである虚夜宮には中々帰ってこないから、だとか?

愛されてるな俺。
心配されて、帰った時は惣右介に中々離してもらえなかったりするし?

もうそろそろバラしてもいいかな、なんて思ってたり。

「ダメだなぁ、こんなに楽しかったら中々ヤメられないじゃん…v」

誰もいない学校の屋上で、小さく呟いた。























其処にはルキアと井上とチャドと石田がいた。

何時ものメンバーで学校が終わり帰宅している途中、

「もう、陽が暮れるな」

「嗚呼。最近はずっと浦原さんの家の地下で修業ばっかりだっから、こうやってゆっくりするのは久しぶりだな」

何をする訳でもなく、ただオレンジ色の夕日を見ながら歩く。

「公園寄って行かない?」

「どうしたんだ?急に…」

「ちょっと寄り道」

急に織姫が言い出した其の提案に周りはうんうんと頷いていった。

「僕は構わないよ」

「俺もだ」

「私も構わない」

「じゃあ、行くか」

近くにある公園に、俺たちは向かった。

















公園にやってきた俺たち。
中にはまだ小さい子供が遊んでいて、ルキアは其の子供らを見て首を傾げていた。

「一護、アレは何だ…?」

「…あれは"カゴメカゴメ"だ」

「カゴメ、カゴメ…?一体何なのだ?其れは…」

「そっか、朽木さん尸魂界で育ったから知らないんだ…」

「カゴメカゴメってのは、10人ぐらいでやる遊びだよ。
何人かで輪を作るんだ。
そして、真ん中に1人、しゃがんで顔を隠す。
次に輪になった子たちが手を繋いで回り出すんだ。
ほら、あんな風に」

石田がそう言って、目の前の子供らが歌いながら回り始めた。
「「

カゴメカゴメ
篭の中の鳥は
何時何時出会う
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面
だ〜れ!!

」」


歌が終わり子供らは立ち止まる。
そして、真ん中にいる子供が立ち上がった。

「真ん中の子が自分の後ろにいる子を誰か当てる遊びだよ」

石田の説明が終わった後、俺は口を開いた。

「カゴメカゴメの本当の話知ってっか?
何だったっけ…えっとな、カゴメが子供で鶴と亀が父親と母親だったかな?
夜明けの晩に石段から父親と母親が突き落とされて、其の後ろにいる奴をカゴメが見た?って話だったような…。
ま、簡単に言えば父親と母親を殺したのは後ろにいた知らない奴で、其奴が誰だって話だ」

「其れ、本当の話…?」

「前にテレビでやってたの覚えてただけ。でも、本当かどうかは分かんねぇけどな」

「そうだったのか…うん、遊びにも色々意味があるのだな」

納得したように、うんうんと首を縦に振ってるルキア。

「後ろには気をつけねぇとな、ルキア」

「お、おぅ…」

其のカゴメ話の後、すぐ俺たちは解散。

「俺らも帰るか」

「そうだな」

意味深な言葉を向け、ルキアと一緒に俺の家に。





















其れから数時間後、破面の霊圧を感じ取り、俺とルキアは死神の姿になり、家の屋根から屋根に飛び移りながら破面の霊圧を感じる場所に向かった。

「破面、か…」

「かなりの霊圧だな…」

間違いねぇ。
此の霊圧は、グリムジョーだ。

あ…いい事思い付いたかも…v
ルキアしかいないし、いいチャンスだし…遊ぼうかな…。
ニヤリと笑みを零した。



到着した場所にはグリムジョーが1人で、俺たちを待っていたかのようだった。
まぁ、正しく言えば、俺を、ね。

「黒崎 一護」

「テメェ…」

もちろん演技は大切だろ?
ルキアと一緒に斬魄刀を抜き、グリムジョーに向けた。

「何しに来た!?」

「何だテメェ…まだ生きてたのか?」

「な、に…?」

「テメェにゃ用はねぇんだよ。用があんのは黒崎 一護だ」

「っ…舞え、袖乃白雪(←わかりません)!」

「ルキア!」

「用はねぇっつってんのによぉ…」

ルキアが先にグリムジョーに向かって行くのを追い掛ける。

今、かな。
そう思った。

「殺し尽くせ、斬月…」

破面の卍解、俺の本当の姿になってルキアの後ろに立った。

夜風でゆらゆらと俺の長い髪が風に靡く。

其れも気付かないルキアはグリムジョーに攻撃を仕掛けている。

手伝ってグリムジョーを攻撃する気は俺には更々ない。
俺の本当の仲間だから、な。

「ルキア、昼間の事覚えてるか?」

「何だ一護…今、話し相手になっている場合じゃないぞ!」

「言ったよな、昼間…」

「昼間…?」

「カゴメカゴメの事だよ」

そして、俺たちが話始めたら、グリムジョーは微動だにしない侭、ルキアと俺を見ている。

「馬鹿者!今昼間の話をしているヒマなどないであろう!」

「…」

あ〜あ、ちゃんと忠告してやったのに…。
聞いてなかったのか?
否、ルキアは今其れ所じゃないか…。
目の前にはグリムジョーがいるし、前負けたから今度は、そう思ってる筈。

だけどな…

「後ろには気を付けろよって言っただろ?」

―ザシュッ…

斬月を、ルキアの背中に突き刺した。

「一、ご……何をっ…する、のだ………ッ!?」

簡単に貫通した刀から、真っ赤な血が刀の刃を伝い落ちる。

「カゴメの話、忘れた?
父親と母親を殺したのは、カゴメの後ろにいた奴。

今、お前を殺そうとしてる奴、ルキアの………

後ろの正面、だ〜ぁれv」

本当の姿を其の目に写したルキアは、大きく開かれていた…。


End...

カゴメカゴメの内容は、私が前にテレビで見たのを思い出したモノです。
何かちょっと怖かった…。(←怖い話やホラー系が大の苦手な人)

小さい時にやってた遊びにこんな深い内容だったなんて…!
と、思わず身震いした覚えがあります。

其れにしても、何時ものように駄文で本当すいません…(汗)
 

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