僕はただ愛されたいだけ | ナノ







「   」
彼は愛おしそうに俺を見る





まるで

頬を撫でるように爪を立て

涙を流すように拳を振り下ろし





愛を囁くように 刃を向ける。






彼の愛を
鳥肌を立てながら受け入れる


たぶん、俺は


嬉しいのだと思う
彼に出会えて
彼という人間に触れられて
汚されて 傷つけられて 犯されて





「(まるで、花が咲くように)」





俺たちは 微笑み合うのだ。






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