「今日はお前たちにお年玉がある」

孤児院の院長、ウェスカーは面倒くさそうに子供達の前で言った。

「なんだよ、クリスマスもうちにはサンタは来なかったのにな…」
「…子供騙しじゃないの？」

近くの小学校から帰ったばかりのクリスとジルが文句を言いながら睨んだ。
そんな言葉も無視してウェスカーはドアの方へ顔を向けた。

「入れ」
「ハッピーニューイヤー！新しくここに来たニイナです…、よ、よろしく……」

あんぐりと口開けている子達。
あまりにも反応が悪く、元気よく挨拶していたニイナもだんだん声が小さくなっていく。
しんと静まったその時…

「「「やったーーーーっ！」」」

割れんばかりの子供達の歓声が響いた。
ニイナが呆気にとられていると、ウェスカーは自分の耳を塞ぎなから彼女の耳元で囁いた。

「職員はむさ苦しい男と私だけだったからな……女が欲しかったんだろ」
「へ……っ？」

去っていったウェスカーと代わり、群がってきた子供達の相手をしながら、"むさ苦しい男"と言われたバリーの方を見た。子供達を落ち着かせようと必死に声を掛けていた。

「ニイナ！遊ぼう！」
「もう！ニイナは私と遊ぶのよ！」

今日から忙しくなるな、と苦笑しながらもニイナは子供達の歓迎に幸せな気持ちになった。



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さて、気楽に書いていきたいと思います(笑)
いろんなキャラ出せたらなー、と。

140101

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