▼マルコの見解 マルコは常々不思議に思っていた。ある島からふらりと乗り込んできて仲間となった名前のことである。 奴は自分のことを弱いという。オヤジに息子だといわれた時、こんなおっさんに息子も何もあったもんじゃねぇだろうと困った顔をしていたのを覚えている。 俺ァ弱ぇからなァと言ってはばからない名前は、その言葉通り戦闘が始まればすぐに船内に引っ込んで非戦闘員の奴らと一緒にいる。しかしこの前の戦闘の時、運悪くそこに海賊が入り込んだのだ。 大慌てで武器を取る奴らをしり目に、面倒くさそうに立ち上がった名前が全て追い払ったらしい。 だから、マルコは不思議だったのだ。 「若いもんは生きにゃあならん」 そう言って相手の海賊の頭をひとひねりして倒した名前は、いったいどこが弱いというのか。甚だ疑問であった。 140121 まだエースがいないころ。古株メンバーはこうして慣れっこになっていく。 index ×
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