▼私と彼について。 目が覚めたら違う場所であったとか、見知らぬ人に殴られたとか、そんなことはどうでもよくて(いや、よくはないのだけれど) 言葉は何でか通じるようになったけれど、それすら今の状況を考えたらわからないままの方が良かったのかもしれない。 利用されていたとしても良かったのだ。それでも彼の元は居心地が良かった。 恋だとか愛だとかそういったものではなかった。それはどちらかといえば親愛に近かったのかもしれない。 少なくとも、己の正義だけを振りかざして、保護すると云う名の拉致を行った者達よりかは私自身にちゃんと向き合ってくれていた気がする。 刷り込みの様だった。殴られ蹴られ、そして犯され打ち棄てられた。知らない場所で、知らない言葉で。 雨のなか冷えきった私を拾ってくれたのはあの人だ。自信もない、おどおどした私の頭を撫でてくれたのもあの人だ。 黒目黒髪の価値を知った。何を考えて、今まで何をしてきたのかもうっすらとであるが理解していた。いつか捨てられるかも知れないことも。 それでも構わなかったのだ。 *** 120701 誰も知らない、何も分からない訳の分からない状態で助けてくれた人がいたらそりゃ依存もする。普通の神経してる人がトリップなんかしたら正気でいられるわけがないよね、という話。アーダルベルトの方もきっとなんやかやで気にかけてるといい。眞魔国組が誘犯扱い。 index ×
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