暁の空へ | ナノ


  45 明日


《明日来るんスよね?》
「うん何が?


"最後の闘い"が再生回数1万回を突破した日の夜、光から電話が来ました。


え?
今日学校では何かなかったのかって?
特に何も無かったよ?

テニス部とは関わらないようにしてるし。

ああ、でも、何か仁王の様子が変だったかな。
授業中も上の空だったし。

まあ学校で起きたことはそれくらい。


さて現在の話に戻ろう。

光の通話のいきなり具合には慣れたかと思ったけど、今日のはちょっと理解できなかったわ。


《明日氷帝と練習試合なんスわ》
「………………………あ」


やっべ←
行くって言ってたんだった。


「も、もちろん行くよ? 約束だもの」
《どういう格好で来ます?》
「え」
《教えてくれないと有梨先輩見つけられんし》
見つけなくて結構です


影からこっそり見るだけに決まってるでしょ!
テニス部のファンクラブの方に目ぇ付けられたらどーすんの!
ただでさえ私氷帝学園の生徒でも四天の生徒でもないのに!!


「跡部の知り合いを装って超上品な格好して行こうかな」
《氷帝の部長と知り合いなんスか?》
「あ、い、いやいやいや。たまたま知ってただけ!」
《あー、まあ有名っすからね》


な、なんとかごまかした……
危ない危ない


「ピンクのワンピースに、大きな鍔広帽子かぶっていくわ」
《了解っスわ》


立海の生徒だってバレたらアウトだけどね。

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