暁の空へ | ナノ


  40 うっかり


"練習試合見に来おへん?"

"うん"




















ノリで応えてしまった……っっ!!!


《へー……謙也さんとそんなに仲良うなったんスか》
「いや、仲良くなったというか、……何でもない」


忍足謙也の中の人とは昔から仲良しです。


光と通話なう。

謙也くんとの通話を切った後にすぐに光から電話がきた。

謙也くんと話してる間も繋ごうとしたらしいけど、何せ私のPC重いもんで。
光には、私が通話してる時に繋ごうとしないで、ということを伝えてある。

だから謙也くんとの通話が切れるのを待っとったそうだ。


《放送何で切ったんスか》
「ニマ生が固まったんだってば。ごめんて」
《放送切ったのと、謙也さんの言ってた"ユウツキ"って何か関係あるんスか》



鋭 い な あ



「あー、いや、それは……いずれ分かるから! うん」
《……腑に落ちないっス》
「ごめんね。でも説明できないの。本当に。怨むなら"忍足謙也"を怨んでね」
《もちろんっスわ》


ごめんよ謙也くん。




《暁、電話がきてますよ》




突然電子ボイスが流れる。

だから人と通話してる時に繋ごうとするなよ
誰だ?


《あ、声変えたんスね》
「……」
《先輩?》
「ごめん光……切ってもらってもいい?」
《いいですけど……誰すか?》



























「……ルシフェル

prev / next

[ back to top ]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -