43 初等部へ[主人公side]
[主人公side]
不二先輩との一件を落着させた私たちは、本来の目的地である初等部校舎へ向かっていた。
かなり時間が経ってしまった。
初等部のみんな、大丈夫かな……っ?
初等部校舎に入って、真っ先にB組へ向かう。
バタンッッ
『みんな無事っ!!?? ………って、え?』
「……おっせーぞ。紗那」
そこにいたのは……おそらく、初等部の生徒全員。
中心に棗くんがいて、溜め息を漏らしながら、いつものように椅子に踏ん反り返っていた。
そして――
「……久しぶりだな」
どうして……
どうして、ここに……?
『
玲生……兄……』
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