ひだまり日記 | ナノ


  24 迷路[真田side]


[真田side]


仁王が指を鳴らした途端、俺の周りに白い壁が現れた。


少し歩くと、右と左にわかれている、壁によって作られた道。



――迷路、か。


「幻覚か?」


幻覚なら、壁は通り抜けられるはず。

……が、


「触れられる……な」



……考えられる可能性は3つ……

――瞬間移動でこの迷路へと俺を送り込んだか……
――もう一つの特殊なアリスがあったのか……
――これは俺の夢なのか……


「……仁王……」


お前は……何がしたいのだ?

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