魅入られて(2)
「っ、……ッッ、ンンン……ッッ!!」
ビクンビクンと身体が震える。
頭が真っ白になった。
突然声をかけられて、個室に連れていかれて、無理やり服を脱がされて、そして、イかされた。
なんて淫らな行為。
それに、興奮するわたしは、なんて淫らなんだろう。
「はぁ、はぁ」
上がったままの息で、わたしは男の子を見た。
頭がぼうっとする。
それに、足に力が入らない。
ゆっくりと腰をおろそうとした。
「だめ。まだ終わってない」
腕を掴まれて、無理やり立たされた。
「ン……でも、足に力が……」
イカされたせいで、足が震えていた。
「大丈夫。ぼくが支えてあげるから。左足あげて」
「え、……なんで」
「いいから」
わたしはゆっくりと左足を上げていく。
必死にバランスを保とうとした。
と、男の子が腰を引き寄せる。
「きゃ」
「大丈夫。壁にもたれて……あとは、ぼくが支えてあげる」
「そ、んな……」
「ほら、足を広げて」
壁にもたれかかると、持ち上げた足を外側に向けていく。
それにより、わたしのアソコが露わになる。
「いやらしい格好だね」
「やだ……っ」
「大丈夫。もう見ないから。そのかわり、ね?」
男の子がわたしの腰を引き寄せる。
アソコになにかがあたった。
それは、太くて熱いもの。
「え、」
「いくよ」
「まっ……ッ、……ッッッ、ぁ……っ」
待ってくれるわけなかった。
「ァ……ッーー」
声がでなかった。
痛みなのか、なんなのか、とにかくアソコの圧迫感に戸惑う。
セックスの経験はゼロじゃない。
けれど、こんなにもアソコを押し広げられる感覚は初めてだった。
ギチギチとさらに押し込まれる。
わたしは、痛みに耐えるのに必死だった。
「ン、ァ、ァ……ッ」
「きっつ……すごいね」
「いた……い……ッ……ン」
痛みでどうにかないそうだ。
わたしは男の子にぎゅっとしがみついた。
片足立ちのまま、挿入されている。
立っていられそうにない。
「……ァ、……もぅ、むり……ッ」
と、男の子が耳元で囁いた。
「……力抜いて。このままじゃ締まりすぎてて、動けない」
「でも、……ッいた」
「大丈夫だから。ゆっくり呼吸して。動かないから」
「っ……う、うん」
わたしは、男の子の言う通りにした。はじめは浅い呼吸から、徐々に長く深い呼吸に移行していく。
ゆっくり、ゆっくり呼吸を繰り返すわたしを、男の子はじっと見守っていた。
次第に、身体の緊張が解けていく。
それにより、痛みの感覚が、薄れていった。
「はぁ、は、ぁ……」
「大丈夫?」
男の子が覗き込むようにして、わたしを見た。その優しげな顔に胸が鳴る。
わたしは慌てて視線をそらした。
「……ッ、だ、だい、じょうぶ」
「だいぶん、力抜けたみたいだけど。まだ、痛い?」
「す、少し……」
「ゆっくり動くね」
「う、ん……ッン、……ッ、ァ、……」
男の子はわたしの腰に手を当て、じわじわと動き出す。
立ったままのセックス。
壁と男の子に挟まれながら、わたしは声を上げた。
部屋の外に声が漏れていないだろうか。
「……ッ、ん、ぁ、ぁ……ん、」
「濡れてるね」
「……ッ、ヤ……ァ、ン………ッ」
「すごい気持ちいい」
突き上げられるような快感に、わたしはだんだん気持ちよくなっていく。
「…ッ……ゥ……ン、ぁ、……ァン……」
「立ったままするの初めて? 気持ちいいでしょ?」
「……ッ…っ」
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