「やー…ひっどい雨にあったね。」
「天気予報あてにならなねぇ…、あーびっしょびしょ。」

快晴だと言っていたはずのお天気お姉さん。
それは大ハズレだったようで、マットと外出してる間に突然大雨が降りだした。

幸いリノの家の近くだったので、マットを連れて帰宅したというわけだ。


「とりあえずあがって。あんま広くないけど…」


白を基調とした明るい部屋。
棚にぬいぐるみが飾ってあったり、アクセサリーや化粧品が置かれていたりして、まさに女の子の部屋であった。


「お、おじゃましまーす。」


リノのいい匂いが部屋中に広がっている。

マットは何だか秘密の世界を覗き見てるような気分で、なんとなくそわそわした。


「はいタオル。っていうかシャワー入った方がいいよね。マットも私も…」


バケツを頭から被ったのかと思うくらい濡れている二人。


「え、それは流石に悪い。リノだけ入りなよ。」
「えぇ!マットだって冷えてるでしょ?だめだよー!」
「うーん、じゃあリノが先に入って!それでいい?」

マットが妥協すると、リノは満面の笑みで頷いた。

「マットの着替えどうしようって思ったけど…ちょうどさっき買った服あってよかった。」
「ほんと、グッドタイミング。」
「じゃあ先に入ってくる。少し待っててね。」
「ん、ごゆっくりー。」


ガチャ、とドアを開けて洗面所へ行ったリノ。
マットはリノの部屋に座って今の状況を冷静に考えた。



──リノとマットは恋人同士ではない。
友達以上恋人未満という言葉があてはまる関係だ。
今日もたまには遊びに行こうと誘われただけで、デートという名目ではない。

マットはリノに好意を寄せている。
そしてリノも同じ。

しかしお互い言い出せずにいる。関係が変わるのを恐れて───。




シャーという水の流れる音が響いた。
言うまでもなくリノがシャワーを浴びている音。

すぐ近くで、リノが一糸纏わぬ姿でシャワーを浴びていると考えると、気が気でない。

マットは両手で頬をうち、変な気を起こさないように、携帯ゲームに集中することにした。





「お待たせ〜空きましたよ〜」


ガチャっとドアを開けて戻ってきたリノ。
白い半袖のTシャツに、短パンに火照った頬。
髪はドライヤーを使ったようだが、マットを待たせないために途中まで乾かしたようで、しっとりと濡れていた。


「生き返った〜、マットも早く入りなよー?」

ストンと、マットの隣に座って顔を覗きこリノ。


「あぁ、うん。」

マットの隣には、白くやわらかそうな細い足と、何時もは隠れていた魅力的な太もも。
そして、白いTシャツ故にうっすらと透けて見える下着。

「マット、どうかしたの?」


次の瞬間には、もう、リノを押し倒していた。

「リノ、好きだ。大好き。」

突然の告白。
リノは状況を一生懸命に呑み込もうとした。

「俺のこと好きじゃないならそう言ってくれ、消えるから。」

勇気を出してした告白。
これで関係が壊れるなら、いっそもう会わないほうがいい。


リノは真っ直ぐすぎる瞳に見つめられ、顔を赤らめる。


「消えたりなんかしないで、私も好き…愛してるから…」


マットの首に手を回して、キスを促す。

「リノ…っ」


触れるだけのキス。
口を離して見つめあってから、ベッドの上に行く。


口の端に伝う唾液も気にせず、ひたすら貪るように交わす口づけ。


リノは濡れた瞳でマットを見上げ、名前を呼ぶ。


マットはゴクリと喉を鳴らし、リノのTシャツを捲って、キスマークをつけていく。

「やぁ…っはずか、しいから…っ」

止めるリノの声も聞かず、今度は太ももに痕を残していく。

赤い花が白い肌に咲き乱れ、その様子がマットの心を掻き立てる。


Tシャツと短パンを脱がし、ブラジャーを外すために、リノの体を一度起こす。

「ん……ここにも痕つけたい。」

片手で背中を支えて、片手でホックを外してる間に、リノの首筋を舐める。

「だ、だめっ…他の人にみえちゃう…」
「見せてやればいいんだよ、俺のものってこと。」
「…っだ、だめだって…っぁ…」

チクリと鋭い痛み。

マットはペロリと自分の唇を舐めて口角をあげた。

「余計に興奮する…可愛いな、リノ。」

もう一度リノをベッドに寝かし、下着を全て外した。

「綺麗だ…愛してるよ。」

マットは中指をリノの秘部へ這わせる。
ビクッとリノは体を揺らし、シーツを掴んだ。

「マット、あのね…はじめて…だから、優しくして…?」
「うっそまじで?」
「そ、そんなに驚かないでよ…」
「いや、リノこんなに可愛いのに、野郎が手を出さなかったことに驚いて…」
「させなかったの。こういうことするのは、マットだけがいいもん…この先もずっと…」
「何だよそれ…可愛すぎにもほどがあんだろ…」



ああ愛しい!


心で叫びながら、額にキスを落とす。

「指いれたことある?ここ。」
「……ひとりでする、ときに…」
「それ今度見せて、超見たい。」
「やッ、やだよ!はずかしいもん…」


いれたことあるなら大丈夫だろうと、指を挿し込む。
ざらざらしたところを上に押し上げると、リノは甘い声をあげた。反応をみながら、ゆっくりと二本目を挿す。

「痛くない?平気?」
「ちょっと、苦しいけど…痛くはないよ…っ」
「ゆっくりやるから。」

二本の指を同じように動かして、広げていく。

「あっ、んっ……あぁ…ッ」

慣れてきて、感じるようになったリノ。
今度は指をバラバラに動かしてやると、涙を流して喘いだ。

「リノ、いれていい?これ以上待てないかも…。」
「うん、きて…ッ。ちょうだい、マット。」
両手を広げて迎え入れるリノ。

「…っ、いくぞ。」

とろとろに溶けているようなそこへ、ぐっと押し込むと、壁が収縮して、マットを快楽の海へ落とす。


「マット、マットぉ…好きぃ…っ」


硬くて太いものが入っている感覚。
リノは好きな人と一つになれて、幸せを感じていた。

マットのものが、ゆっくり深く刺激してくる。

気持ちよくて仕方なくて、沢山名前を叫んでいた。


「っあぁんッやぁッ…そこ、きもち…っ」

マットはリノの胸の突起を舐める。
よりいっそうに締まりがよくなり、果てるのを堪えていた。

「マットぉ…っ、きもちぃ…っあっ…はぁっ」

リノはマットの背中に手を回して、ぎゅっと掴む。

「〜っマット、わた、しっいっちゃぅ…ッ」
「はっぁ…ッ俺も、ッもう無理ッきもちよすぎ…っ、」
「あっ、あぁんっ────ッ!!!」









「マット…おねがい、キスして…」
「仰せの通りに。」

ちゅ、とついばむようなキス。

「すごい、きもちよかったの…マット、好きだよ…」
「ああ、こんな気持ちいい感覚はじめてかも。」
「ね…また今度、しよ?」
「──………………またと言わずに今はだめですかね。」
「えっ、ちょっと、かた…っ!?」
「可愛すぎるから勃っちゃった。つーわけで責任とってね、リノちゃん。」
「あっ、やっん…!!マットぉ!」


結局四回もしてしまい、翌朝リノは腰が痛すぎて起きれなかったそうだ。(一方マットはけろりとしていたらしいが。)
こんな雨の日ならば
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