変態






可恋「起きろーーー…起きてくれー……」

真斗「う……。…んーー………」

   今は放課後。

   真斗は疲れたみたいで…起きてくれない。

   私だって眠いけど頑張って起きてるのにっ!!

   いっそ、私も寝てしまおうか…。

   …いいや、ダメっ!練習しないとダメ!!!

可恋「起ーーきーーてーーーー」

   ほっぺをつんつんしながらそう言う。

真斗「んぅ…もうちょっと…………」

   いや、そんな可愛く答えられても困るのですがね。

   第一練習しようって言ったの真斗じゃん!!

可恋「起きないと怒っちゃうぞー」

真斗「…………」

可恋「練習しようよー」

真斗「…………」

可恋「もぉっ!!真斗、聞いてん………きゃあっ!!!」

   聞いてんの!?

   と言いかけたとき、

   いきなり真斗の手が私を掴み、引っ張られた。

   引っ張られた先は―何故か、真斗の膝の上。

真斗「引っかかった」

   そう言って微笑む真斗。

   引っかかったって……ってゆーか起きてたわけ!?

   ひどいっっ!!!

可恋「はいはい、引っかかりました。

   だから下ろしてくれないかしら?」

真斗「無理……と言ったらどうする?」

可恋「そんなの意地でも下りてみせる!!」

真斗「へぇ……。じゃあ、意地でも下りてみてくれないか?」

可恋「へ?」

   怪しげに笑う真斗。

   何か腹立つな……まあいいや。

   私は言われたとおり下りてみようと足を下ろそうと―した。

可恋「きゃっ……!?」

真斗「どうした?」

   また笑う真斗。

   どうしたって………!!

可恋「手!足にあると下りれないんだけど!!!」

真斗「意地でも下りてみろ―――と言ったはずだが?」

可恋「っ………。このぉーっ!!!」

   足をバタバタさせて手を離そうとする。

   しかし、手は離れるどころかしっかりと掴まれたまま。

可恋「離してよっ!練習しなきゃ…っ」

真斗「無理な要望だな。今日は俺もしたいことがある」

可恋「?何……」

真斗「……鈍感だな、可恋は」

可恋「何言って……。っ!!!!!」

   変な感覚が、足に来た。

   ―真斗の手が、どんどん上に上がってくる。

可恋「ちょっ!!何考えてんの!?」

真斗「何って…愛の営みを」

可恋「わーわー!!!直で言うなあーーー!!!」

真斗「…くすっ。じゃあ、始めようか?」

可恋「始めようか?…ってアホかー!!!真斗は変態か!!!」

真斗「?男は皆変態だぞ?」

   さらっと言う真斗。

   ………ああ、私はこいつに勝てない気がする。

真斗「ふっ…。お前の負けだ、可恋」

可恋「っ…//お…お手柔らかに…お願いします……」

真斗「…………。



   今のでスイッチが入った」





可恋「はああぁあーーー!?」

真斗「さて…どこから行こうか…?」

可恋「ちょ…っ!!!変態ーーー!!!」







   真斗は意外と…いやだいぶ変態みたいです。   




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なんだこれは。






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