ただいま、と誰もいない家に呼びかける

神奈川へ来て数ヶ月
やっと友達ができてきた
ワカメのような切原くんとタコのような丸井先輩。
ワカメとタコといえば海か。しばらくいってないな
海といえば、と幼馴染を思い浮かべる。
わたしが立海に進学することに最後まで反対していた上に神奈川に行く条件として自分と同じ髪色にしろ!とわたしの髪を金色に染めたやつだ。

なんとなく声が聞きたくなって携帯から宛先を探す。

「もしもし」

そんなに経ってないはずなのに懐かしく感じる

「凛、久しぶり」
「やー連絡してくるの遅いばーよ!そっち行ってから何ヶ月たってるからよ」

出たと思えば急に怒鳴られた
み、耳が痛い…

「して!こっちも忙しかったんだのにー。しょうがないさぁ」
「はっし、で、寂しくなったば?」

電話口の凛はきっとにやにやしてるんだろう

「しに。やっぱ沖縄と本土はちがうわー。今でーじ凛に会いたい!」
「…」
「凛?」

急に静かになった凛に不安になる。
そんなに気持ち悪かった?

「葉月、ゴールデンウィークどーするば?」
「まだ決めてんよー」
「したらわったーの合宿手伝ってさ」


どうやらさっきの話は終わったらしく合宿の話になった。

「合宿?沖縄でな?」
「東京よ。なんか氷帝?みたいな学校から強化合宿に参加しないかってきたばーよ」

凛によるとゴールデンウィークに全国大会を見据えた強化合宿をやるらしい
1.2年生が東京、3年生は神奈川だとか

「わったーんとこマネージャーいないばーよ。だから葉月やってさー」

会いたいんだろー?と笑いを含んだ声が聞こえる

「きっも!何にたじーしてるば!」
「してんし!まぁ手伝ってさー。裕次郎なんかもくるしよ!」

凛を介して知り合った比嘉の先輩達を思い出す
会いたいかも

「まぁ何も予定ないし行こうかな」
「おー!詳しい事はまた連絡するさー!」

その後はお互いの近状を話して電話を切った

さっきまでの寂しさは無くて、ゴールデンウィークが楽しみで仕方が無い。
今日はいい夢が見れそう




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