やっと全ての授業がおわった。
実は日直だったわたしは掃除の後ゴミを捨てにゴミ捨て場に向かった。
これを捨てれば家に帰れる!
スキップをしながらゴミを捨て教室に戻ると教室にはワカメ頭の切原君だけが残っていた。

「あー!!もうまじわかんねぇ」

教室に入ると頭を抱えた切原くんと目があった。
すぐにそらすだろうと思っていたのになかなか逸らさない。

「えっと、部活は?」

切原くんは確かテニス部だったはずだ。
クラスの女の子がそう話しているのを聞いたことがある。

「携帯いじってたからって課題出された。」

でも鳴ったの俺のじゃないんだぜ?ひどくねー?と呟く切原くんに罪悪感が湧く。
すまない。わたしだ。

「えっと、手伝おうか?」

元々鳴ったのはわたしの携帯だし、悪いのは仁王先輩だけど。

「え!まじで?!いいの!?」

きっと尻尾があったら振りすぎて引きちぎれているであろう…切原くんはまじで?!と何度も叫んでいる

「お前いい奴だな!俺切原赤也!」
「あ、椎名葉月です」

椎名な!と笑顔でプリントを手渡す切原くん。

その後切原くんの部活の話を聞きながら1時間半かけてプリントは終わらせることができた。(ほとんどわたしがやった。)



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