「葉月ちゃん、新しい友達じゃ。ほれ」
そう言って真っ赤な人間をこちらへドンっと押し出す仁王先輩
どこのジャムおじさんだ。
中庭に来た途端こうだ。
仁王先輩に押された真っ赤な先輩(タコみたいな色だからタコ先輩にしよう)はわたしをみてさらに赤くなった。
これは…威嚇!?
タコは威嚇する時色が変わると幼馴染が言ってた。
よく海でタコをとっているようなやつだったし多分本当だろう。
しばらくタコ先輩を見つめていると(攻撃された時戦えるように)タコ先輩が口を開いた
「俺、丸井ブン太!シ、シクヨロ!」
「あ、椎名葉月です」
つられて名前を言うとタコ先輩改め丸井先輩はニコッと笑った。
なかなかかわいい。シクヨロはどうかと思うけど。
しばらく丸井先輩と話していると仁王先輩にシャツを引かれた。
仲間になりたそうにこっちを見ているがそんなもんシカトだ。
「葉月ちゃんひどいぜよ!俺の事は遊びだったんか!!」
次はブンちゃんかー!!
と突然叫び出した仁王先輩を数秒遅れて押さえつける。
仁王先輩の声で周りに生徒が集まり始めた。
ニヤニヤしやがって、確信犯め
丸井先輩はまた赤くなっている。大声にびっくりして威嚇してしまったんだろうか。
「ちょっと!」
仁王先輩!と言いかけたところでチャイムが鳴り仁王先輩は何事もなかったように去って行った。(丸井先輩は仁王先輩に引っ張られていった)
まじ自由人
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