ヴヴヴッ
授業中の教室に鳴り響く私の携帯のバイブ音
机の中に入れていたせいで音は倍増だ
携帯を静かにポケットへしまっていると隣の席からやべぇと呟く声とともにガシャンと何かが落ちる音が聞こえた。
「切原、お前か！！」
違いますわたしです。
切原くんは携帯を拾う姿勢のまますいません！！と大声で謝っている
先生はそのままの姿勢の切原くんに向かって後で職員室に来なさい、と言うと授業を再開した。
「あれ、俺じゃねぇ…」
席に座りなおした切原くんの方から呟く声が聞こえたが聞こえなかったことにした。
ちなみにメールは仁王先輩から昼休み中庭にきんしゃい。ピヨッとの事。
間接的にも人を陥れることができるなんてこの人は悪魔だと思う。
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