大会の結果は侑士と謙也共にベスト4だった。
なかなか大きな大会だったので好成績だったけれど2人には優勝しかなかったようで謙也に至っては目に涙を浮かべている。

「俺、次は絶対優勝する。」
「俺かて、次は絶対優勝したる!」
侑士の言葉に謙也が続く

「じゃあわたし達は1番に2人に優勝おめでとうって言う!」
約束、と言うとおん!と先程より元気な声が聞こえ安心した。



家に着きお風呂を上がると2人は疲れていたようですぐに眠ってしまった。

わたし達も寝ようか。とたか君と部屋へ行く途中視線を感じ立ち止まる。たか君も感じたようで葉月…と不安気に周りを見渡している。
わたしとたか君は霊力が強い。
だからか大抵の妖怪は見ることができる。
だけど姿の見えない妖怪は初めてで柄にもなく焦ってしまう。

最近妖怪に襲われる事が減っていたから油断していた。
きっとわたし達の霊力に惹かれたんだろう。このままこの家にいれば侑士と謙也に危害が及ぶかもしれない。


そうなったらこの家を出なければ…
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