体育の日に 「ディアッカって、どんなスポーツ得意なの?」 「弓道」 「――うそ」 「……何だよ、その疑惑の目は」 「弓道って柄じゃない」 「傷つくこと言ってくれるね〜。これでもプラント弓道選手権優勝者だぜ?」 「ええ〜?!」 信じられないまなざしで、ミリアリアはディアッカを眺めた。 この男が弓を構える姿など、想像が出来ない。 しかしプラント弓道選手権優勝――ということは、プラントで一番の実力者ってことじゃないのか? 「……すごい」 彼の偉業を認め、ミリアリアが感嘆のため息をもらした時だった。 「……そんな名前の大会、プラントには無いぞ」 後ろから、アスランのツッコミが入る。 場の空気は……一転した。 「へえ〜。無いんだ」 「…………余計なことを」 かちん。 ディアッカが小さくつぶやいた一言で、ミリアリアとアスランの頭に、おかしな金属音が響く。 針を刺すような視線を受けながら、ディアッカは、静かに静かに食堂を後にした。 from〜体育の日に〜 結びに一言 10/10UP 話を創りながら思いました。 ディアッカさん――弓道やって(><)!! |