ニアリーイコール
聞くところによると佐助はだいたいの人間が猿に見えるらしいですけど、宴をプレイできてない上にあやふやな情報を使ってもブレるだけなので無視します(´`)
只今目の前には慶次、夢吉、ひよこ。それから猿がいる。夢吉とひよこは仲良く二匹できぃきぃぴよぴよとじゃれあっているがこちらはお葬式状態だ。
何故か、それは認識の違いというやつが原因である。
「………もっかい、確認するよ?ナマエさんはこの人が猿に見える」
「うん」
「人間じゃなくて、猿。本物の」
「うん」
猿だ、あかがねいろの毛並みをした。と私は項垂れつつ言った。私の目は2.0だ。これでも視力はいいほうだ。だから人間を猿と間違えることはぜったいにない。頭だって正常だ。なはずだ。狂っている自覚はない。
いや、自覚がないから狂っているのか?と考えていると猿がなにやら慶次にむかって言葉を発した、らしい。慶次がなにやら受け答えをしている。でも私にはただきぃきぃという鳴き声にしか聞こえないのだ。
「えーっと、一応今の状況をまとめてみるよ。まず、この、ナマエさんが猿だっていうこの人が、俺には人間に見える。猿飛佐助っていう人間に」
「………猿飛?もしかして、慶次が言ってた名前に猿が入る人間?」
「うん、そう。あとナマエさんは猿があかがね色っていってただろ、彼も同じ髪色をしてる」
「そっか………」
だから毛並みがあかがね色。実は人間。頭がいいやつだなとはおもっていたけれど、たしかに言われてみると猿はとても人間くさかった。なんでだろう、なんで私には猿に見えるんだろう。不思議でならない、何故。
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