プロローグ
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ヤギ@meemee-yagisan
やべぇ、レポート忘れてた。提出日一ヶ月前だったわ……
スーザン@susan-11
@meemee-yagisan 乙wwwwwwww一ヶ月前とかwwww逆になぜそこまで忘れられたんだよwwwww
うー@pyon-rab
@meemee-yagisan レポート? あれ、めーちゃん大学生だっけ(・△・?)
ヤギ@meemee-yagisan
@susan-11 うぜえ黙れ
ヤギ@meemee-yagisan
@pyon-rab うんにゃ、高校。レポート=通信制の単位貰うための課題的なやつなんだー
スーザン@susan-11
@meemee-yagisan えっ、えっ。めーちゃんひどくない?俺の扱いひどくない???
うー@pyon-rab
@meemee-yagisan えっ、それやばくない?大丈夫なの?((((゚Д゚)))
ヤギ@meemee-yagisan
@pyon-rab わからん。とりあえず今からオカンに説教されてくるわ
ヤギ@meemee-yagisan
説教されるうぃる
うー@pyon-rab
@meemee-yagisan ふぁいとー!いてら!(*´▽`)ノ
スーザン@susan-11
@meemee-yagisan 自業自得プギャアwwwwww
スーザン@susan-11
……あれ、ていうかもしかして俺のリプライ蹴られた?
スーザン@susan-11
ヽ(`△´)ノコンチクショー
スーザン@susan-11
扱いの格差社会に俺は絶望した!!!!!
スーザン@susan-11
・・・・・(´;ω;`)グスン
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「――――で? これは一体何なのかしら、ハルくん」
「いや、あの、えーっと」
投げ掛けられた刺々しい言葉に、ダラダラと冷や汗が背中を伝った。眼前、テーブルの上には大きな茶封筒と数枚の書類。そのうちの一枚には、確かに「課題未提出のため単位不足」の文字があった。
ああヤバい、これはヤバいぞ。ツイッターでは「やべぇ」なんて危機感ない感じに呟いたけど、これはマジでヤバい。
八木重陽(やぎしげはる)18歳、絶体絶命の大ピンチだった。
「ねえ、ハルくん? ハルくんがゲームのし過ぎアニメの見過ぎパソコンのし過ぎで前の学校で留年になったときと、また留年しそうになって今の学校に転入したとき。お母さんが何て言ったか覚えてる?」
「……は、い」
かろうじて紡ぎだした声はかすれていて、ひどく頼りなかった。赤ん坊をあやすような、いやに優しい口調が余計に怖かった。
「『ゲームをするのもアニメを見るのもインターネットをするのも良いけど、ちゃんと高校だけは卒業しなさい』。お母さん、そう言ったわよね?」
「はい、おっしゃいました……」
あの日のことはようく覚えている。二度目の留年の危機に怒り狂った母さんが、完全に般若と化してしまったこと。それに果てしない恐怖を抱いたこと。
それから、ネットで課題を提出して単位を貰うシステムの通信制高校へ転入したら? という提案に、「これでネトゲやり放題だぜひゃっほう!」と、一も二もなく頷いたこと。
ようく、ようううっく覚えている。
しかしまさか、あの般若バージョン母さんが再び君臨することになろうとは。
「お母さん、ハルくんなら、いっくらゲームが好きでも月一回の課題提出くらいならちゃんとやってくれるだろうなって、そう思って今の学校にしたんだけど」
「……はい」
「その課題提出すらちゃんと出来ないようじゃあねぇ。ゲームするのもアニメ見るのもインターネットするのも、認めてあげられなくなっちゃうなあ」
「そ、れはっ」
絶対無理! ゲームとアニメとネットが無い生活なんて耐えられない!
反射的に立ち上がり抗議しようとした俺を鋭い視線が射ぬく。
「座りなさい」
「ハイッ!」
短く一蹴されれば、もう何も言えなかった。というか、当たり前だけど今の俺に、この場で「はい」以外の言葉を発する権利はない。
すぐさま椅子に腰を下ろし、ピンと背筋を伸ばして般若――もとい母さんに向き合えば、その様子を見て、母さんはにっこりと笑みを浮かべた。
「転校、しましょっか」
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ヤギ@meemee-yagisan
人生二度目の転校することになったわず
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