寂



別に寝ていないと言うわけでは無く。
5時か、6時ーいづれも早朝なのだが。いつの間にか寝ていたらしい。
着替えることもわすれてた。最悪だ。時計を見る。朝9時台。
休日はいつもこれくらいに起きている。
耳も聴こえているようだ。昨日のは何だったんだ。
ケータイを見ると、充電が切れている。物凄く熱いからさっきまで電源がついていたのか。
充電しないといけないが、自分の充電もしたい。

…初めてだった。初めて、アリアに対して凄く腹が立った。
あんなこというアリアが酷いと思った。
でも何の理由も無く、アリアがそういうことを言うはずも無いのもわかっていた。
私自身、多分、元の場所で絵理香の名前を出しても、記憶を取り戻せなかったと思う。
ここへ送ってきたのも、アリアの考えの一部なのだろう。だからアリアのことを全て責めることも出来ない。
だから遅れて、自分に腹が立った。
何も知らず、何も気付かずのうのうと生活していた自分に。


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