ゆらゆら



優しい黄色の髪をゆらゆらとさせながら歩く女がいた


その女は暫くすると大木の前に立ち止まり、姿を変えた



『...人形は窮屈じゃのぉ...』



顔とは似合わない独特の喋り方をする天狐のリンナ



『...ん?』



人?...いや、黒蝶?



「....!」



バッとこちらを黒髪の美女は勢い良く向く


警戒心むき出しじゃのぅ


「.....妖...」



『...あー...お主、黒蝶じゃろ?』



あ、なんか刃物出してきた

美女がそんな物出してどーすんじゃ



『はぁ...』



溜め息を一つ溢し、美女の後ろに一瞬で回りこみ、蹴りをかます


大木の枝に寄りかかっていた美女は地面に叩きつけられた



「うっ....」




やりすぎたぁ―――――!!!!




『だ、大丈夫か!?すまん!!!軽く蹴りを入れたつもりなんだがっ』



「.....」



ああー!!美女の顔に痣が!!



『すまん!』



そう謝罪し、頬に手を添え治す


美女はキョトンとし、また距離を取る



『...』



思わず苦笑する



『....団子...あるが食べるか?』



ピクッと指が反応し、目を輝かせる






可愛い....










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