腹が立つ…

天気はこんなによく空が真っ青なのに私の心は真っ黒…

その理由は…


「なぁ…いいじゃろ?」


「嫌だ…しつこい」


ぬらりひょん様とこないだ会ったばかりの女性…咲喜さんが原因である。

咲喜さんは一昨日の雨の中道端に倒れておりぬらりひょん様が連れ帰って来たのだ。

咲喜さんはぬらりひょん様のことを知っておりぬらりひょん様は知らずどこで知り合ったのかなどしつこく咲喜さんにまとわり付き聞いている。

最近あの2人が一緒にいることが多い。


「本当にしつこいぞ!言わないったら言わない」


「あっ!おい待て」


そそくさと歩いて行く咲喜さんをぬらりひょん様は小走りで追いかける。


「はぁ〜またやってるわね」


「雪麗さん…」


雪麗が隣にたっており深いため息をつきながら冷たい目でぬらりひょん様達を見ていた。
 
 
「あんたはいやじゃないの?」


何が?と聞かなくともわかる。
ぬらりひょん様が他の女性と一緒にいて嫌じゃないのかと雪麗さんは聞いているのだ。


「嫌です…でもわがままは言いたくありませんから」


わがままを言うと更に嫌われそうだからわがままは言わない…
でもやっぱり辛いよ…


「凪」


「ひゃぁ!咲喜さん!?驚かさないで下さいよ!!」


心臓が止まるかと思った。
隣では雪麗さんが警戒していて睨んでいた。


「あ…すまない。それよりぬらりひょんを何とかしてくれ」


「無理です」


私は即答して咲喜さんから離れた。
なんであんな冷たい態度をとったのだろう…
最低だ。


「見つけたぞ咲喜」


ワシは突っ立ている咲喜を見つけ捕まえた。


「どうした?」


だがワシの声が聞こえていないのか一点を見つめていた。
 
 
「…ぅ…くな」


「なんじゃ?」


何か呟いたようじゃが何も聞こえなかった。


「もう私に近づくな!!なんでそうまでして私とどこで知り合ったのか聞きたがる。関係ないだろ!お前は凪が大事なのだろ?ほったらかしていいのか!!…泣きそうだったぞ」


ワシはそれを聞いてすぐに凪のいる部屋に行った。

「はぁ〜私…完璧に咲喜さんに嫌われた…本当は仲良くしたいのに…ぬらりひょん様と一緒にいるとつい」


こんな感情さえなければ仲良く出来ただろうに…


バシンッ


「凪!!」


「ぬ…ぬらりひょん様!!」


勢いよく障子を開けてぬらりひょん様が入ってきた。
数日会話をしてあなかったため話すのがなんだか懐かしい。


「すまん!!」


「へ?」


なんで謝っているの?
どうしたの?


「ずっとほったらかしてすまんかった…」




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