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対面

 任務を終えて学園へと帰る




 任務の終了を報告するべく鳴海先生を探していると廊下を駆けてくる人影が見えた




 理科の先生で技術系クラス担当教諭の岬先生・・・

 あまり関わりを持ったことのない先生




 何やら血相を変えて、急いでいる様子

 私の姿を見つけると、こちらへ向かってきた




 怒られるようなことをした覚えなどない

 思わず身構える




 「苗字か!

  すまんが急ぎで温室に向かう用事ができた

  鳴海が連れてきたアリス候補生が応接室にいる


  悪いが鳴海が戻ってくるまで傍についててやってくれないか!」
 



 一気にまくし立てるように話すと私の返事も聞かずに温室のほうへと走って行ってしまった



 勝手な奴!と憤慨しつつも鳴海先生を探す手間が省けたことに少し感謝する




 それにしても応接室で一人にすることを心配するなんて、よほど小さな子がやってきたのか、それともよほどの問題児なのか・・

 後者ではないことを切実に願う・・





***
**
*




 一人じゃないなんて聞いていない・・・




 応接室に入ると私服姿の女の子を組み敷くクラスメートの日向棗

 このまま、部屋を出ていこうかなどと考えても後の祭り



 すでに、私の入室に気づいた日向棗は、女の子を同じくクラスメートの乃木流架に預けてこっちに向かってきている



 あー、もう逃げ場はない・・



 


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