隣の席のトンベリさん


「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
「ここまでで何か質問がある奴はいるか?」
「はいっ!」
「いないな」
「はい!はいはいはい!はいはいはいはいはい!」
「では次のページに…」
「クラサメ先生無視は酷いですよ!私質問があるのに!」
「……なんだ?言ってみろ」
「あの!トンベリは女の子ですか?それとも男の子ですか?」
「知らん。トンベリに聞け」
「答えてくれないんですもん!」
「知らん。そもそもそんなこと聞いてどうするつもりだ」
「えっと、トンベリを着せ替えしたくて」
「わぁ、面白そうだねぇ〜」
「でしょ!?シンクもそう思うでしょ!?だからクラサメ先生、トンベリの性別を教えてください」
「トンベリに聞け」
「だぁかぁらぁ、トンベリさん答えてくれないからクラサメ先生に聞いてるんですぅー!」
「うっわ、今俺鳥肌立ったぞオイ」
「オイコラナインどういうことだコラ」
「ていうかさ、別に性別わからなくても着せ替えできることない?」
「あ、そっか。ケイトちゃんナイスアイデーア!そうだよね、性別わかんなくても着せ替えできるし、むしろどっちの着せ替えもできるってすっごいおいしいよね。うん、解決。あ、クラサメ先生もうひとつ!」
「授業に関係ないことは答えないからな」
「今生物の時間ですよ!しかも生物の雌と雄の違いの勉強!」
「…ああなったらナマエは止まらないよな」
「全く、授業妨害もいいとこですよ、本当に…」
「……一応聞いてやる。言ってみろ」
「モーグリは雌ですか、雄ですか!」
「当人に言え。私は知らん」
「先生のくせにそんなこともわからないんですかぁ?」
「…トンベリ」
「………………」
「え?ちょ、あの、刃物向けられてるんですけど、なんで?!」
「次無駄口叩いたら口を開かせないようにするからそのつもりでいるように」
「それって次喋ったら殺すってことですよね、ぇええ!?トンベリ!服切れた!やめてください!」
「………………」
「あぁ、あとトンベリは着せ替えしたくないそうだ」
「トンベリの言いたいことわかってるんじゃないですか!」
「ナマエ!あなたいい加減になさい!」
「ひっ、クイーン委員長ごめんなさい!」
「誰が委員長ですか誰が!」
「ナマエって火に油を注ぐのが上手いよな」
「あぁ…しかも無意識だからどうしようもないな」


 

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