魔導院祭だよ!準備編その6


「セブン姐さーん!」
「ん?あぁナマエか。これナギから預かったんだが」
「ありがとう、ありがとう!」
「どういたしまして」
「ねぇねぇセブン姐さん」
「…なぁ、そのセブン姐さんって言うの止めてくれないか」
「え?なんで?」
「は、恥ずかしいだろ……」
「かっ、かわいい!照れ屋なセブン姐さんかわいいよ!」
「なっ、はぁ…とにかくやめてくれ…」
「うーん、じゃあセブンちゃん?」
「ちゃん付けとか柄じゃない」
「じゃ、セブン姫!」
「それは嫌だな」
「んーじゃあセブン…」
「あぁそれなら…」
「セブンティーン!」
「…………」
「あ、あの、ごめんなさい、冗談です、その冷めた目付きで見ないでください胸が痛い!」
「はぁ……普通でいいって」
「普通と言われましてもなぁ。セブン姐さんはセブン姐さんだもん。私、セブン姐さんのこと尊敬してるんだよ」
「尊敬…?ナマエが私にか?」
「うん!だっていつも皆のことよく見てるし、ちゃんと私のことも見てくれるし、困ってる人がいたら助けにいってるし、私が困ってたらなんだかんだ助けてくれるし!」
「……そうだったかな」
「無意識!素晴らしいよセブン姐さん!やっぱりセブン姐さんて呼ばせてくださいお願いします!」
「ど、土下座なんてしないでくれ…はぁ、もうそれでいいから」
「わあい!やっぱりセブン姐さんが一番しっくり来るね!あ、そうそうセブン姐さんにいいものあげる!」
「いいもの?」
「誕生日プレゼンツ!」
「え、いや、私はその気持ちだけで充分だぞ」
「私があげたいの。セブン姐さんにはいつもお世話になってるし迷惑もかけてるから」
「迷惑かけてるという自覚があるのなら少しは落ち着いてくれ…」
「努力はします!えーとね、はいっ、これなんだけど」
「?なんだこれは」
「それはね、鞭!」
「…………」
「それで日々溜まったストレスを解消してほしいなって!私もね、こないだ鞭で思いきり壁をパシンパシンしてたんだけどこれが結構ストレス解消になって」
「……そうか」
「うん!」
「…ナマエ、ありがとう。大事にするよ」
「!うん、セブン姐さん誕生日おめでとう!」
「あぁ、ありがとう」

その後、夜中裏庭でパシンパシンという音が聞こえるようになったとかならなかったとか。

セブン姐さん誕生日おめでとう!
 

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