魔導院祭だよ!準備編その3


ドリンク係/ケイト、サイス、エイト、ジャック、ナマエ

「じゃあ早速何のドリンクを出すか決めるか」
「ドリンクとか適当でいいだろ。つーか水でいいよ水で」
「まぁ確かに水ならコストかからないしいいかもね」
「えー?じゃあ水だけ?喫茶店なのに?それじゃあ味気も色気もないよー」
「喫茶店に色気は必要ないと思うぞ」
「じゃあ水は最初にお冷やで出すってことで。他は?ていうかナマエあんたずっと黙ってるけどなんか喋りなさいよ、気持ち悪い」
「え!?き、気持ち悪い?!酷いよケイちゃん!」
「ナマエはドリンク何出したい?」
「私?んーいっぱいあって決められないなぁ」
「へぇ、ナマエでも迷うときあるのね」
「ケイちゃんは私をなんだと思ってるの」
「じゃーそのいっぱいあるってやつ全部言っちゃいなよー」
「ん、とそれじゃあ遠慮なく。まずお茶でしょそれに炭酸飲料、他にはスポーツドリンクとかもいいし野菜ジュースもいいよね。あ、それなら果物を使ったジュースもいいし、あと温かい飲み物もほしいかも。だってもしハゲとかきたらあの人絶対温かい飲み物くれとか言いそうだし。あとはそうだな、ちょっとおふざけドリンクってのもやってみたい。おふざけドリンクってのは飲んでくれる人に目隠しさせてどんなドリンクを選ぶのか決めてもらう、言わばロシアンドリンクみたいな。そういうのにお金を取るのはあれだから、やってみたい人だけ限定で。あとはそうだなぁ、お酒はさすがにヤバイけどでも皆が酔ったらどんな風になるのか知りたくない?私は知りたいなーねぇやってもいい?ていうかやろうよ!」
「……前半はまぁ無難なものばかりだが後半は想像を超えたよ」
「前半はいいと思ったのに後半がね……」
「ダメだこいつには任せられねぇ」
「ナマエ、お酒は成人になってからでなきゃダメなんだよ?そりゃ僕も皆の酔ってる姿見たいけど、今回はお酒はなし。まだ退学したくないしねぇ」
「そっか……じゃあお酒はなしでいいや。あ、それならおふざけドリンクは?」
「えぇ……ねぇどーする?おふざけドリンクとかふざけすぎない?」
「そもそもそれを作んのは誰だよ」
「私に決まってるじゃん!」
「…………」
「…………」
「余計に心配だわ…」
「だな…」
「でもさー普通のドリンクばっかりだと飽きてこない?」
「ドリンクに飽きるとかあんのかよ」
「ジャックんわかってるー。ね、おふざけドリンクにお金取るわけじゃないし、お願い!すごくやりたいの!」
「…まぁ金かかんなきゃいいんじゃねぇ?」
「ナマエが作るって明記しておいたほうがいいかもな」
「それいいね。魔導院内でナマエを知らないやつなんかいないだろうし」
「ナマエ」
「はい!なんでしょうエイトくん!」
「変なものだけは作るなよ」
「大丈夫大丈夫!死人は出さないようにするから!」
「…………」
「…………」
「…………」
「命の保証はありませんって書いておいたほうがいいかもねぇ」
「……そうだな、付け足しておくよ」

 

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