夏休みだよ!その2


「ねぇなんでシンクちゃんいないの?」
「シンクなら今回赤点にならないよう頑張ったんだぁって言ってたよー」
「そっか…シンクちゃんいないと華がないなぁ」
「それ自分で言って虚しくなんない?」
「自分のことはよくわかってるから」
「ふーん」
「興味無さげだね」
「うん、興味ないもん」
「ジャックん辛辣!」
「んー、なぁんかナマエっていじめたくなるんだよねぇ」
「え、それはあれ?好きな子ほどいじめたくなるみたいな」
「馬鹿だからかなぁ?」
「ちょっと、私の発言無視かい」
「馬鹿な子ほどかわいいって言うよねー」
「や、やだなぁ、私がかわいいって言いたいの?」
「馬鹿につける薬はないって言うよねー」
「え、ナインにつける薬はないってこと?」
「オイ待てコラ、俺イコール馬鹿にすんじゃねぇ」
「馬鹿の大足ってあるよねー」
「あぁ確かにナインの足って大きいよねー」
「アァ?」
「それに馬鹿の大食いでもあることない?」
「あるある。ナインの食欲半端ないもんね」
「てめぇら……」
「馬鹿ほど怖いものはないってナインのことだよね」
「よーしジャック歯ァ食い縛れ」
「ナインナイン」
「んだよ止めんなナマエ。オメーも後で覚えとけよコラァ」
「馬鹿程怖いものはないってのはね。世の中で何が怖いといっても、愚か者がいちばん恐ろしい。理性の欠けた人間は、 常人の考えも及ばない無鉄砲なことをするから、きわめて危険である、という意味なんだよ」
「は?」
「そーそー。だからナインはすごいってことだよ」
「……全くそんな感じしねーんだけど」
「それに馬鹿と鋏は使いようっていうよね」
「は?んだよそれ」
「ナインみたいな人は使いようによってはすごく役に立つんだよ」
「その点ナマエは使いようがないから役に立たないんだよねぇ」
「さりげなく私を貶めないでくれない?」
「……要は俺はナマエよりは役に立つってことか」
「いやちょっと何その目。二人とも私を馬鹿にしてるよね。ていうか私でも役に立つことあるよ!」
「へぇ?じゃあ役に立ってるところ見せてよ」
「おう、見せてみろ」
「むっ……く、クラサメ先生の授業を妨害すること…」
「あぁ自覚あったの?」
「たち悪いなお前」
「ナインなんか追試に爆弾仕掛けたりチョコボ乱入させたりしてるじゃん!私よりたち悪いよ!」
「おま、あれは作戦だコラァ!カンニングするためのな!」
「どや顔しても結局クラサメ先生に怒られてたじゃん!カンニングの仕方、私より下手っぴだよ、あれ!」
「ほう。ではナマエはどうやってカンニングしていたんだ?」
「私は手のひらサイズの紙に書いてカンニングしたよ、足りない分は手のひらに書いてたね!……え?」
「やっぱりナマエは馬鹿だよねー」

課題が五倍に増えました。


 

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