過剰な自意識による

2012/03/27 22:03

夜分の過ぎる頃

目の前に打ち出された限界
手を伸ばせないほどの恐怖
あながち間違っていない景色

ここで生まれたはずだった

大東だらけの雑踏の中
いち早く脱落 夢の中
「やがて追いつく」甘い夢

ここで終わるつもりはなかった

進む秒針は平等に回ることになっている
そんな機能が昨日の重要性を欠いて
あいつらは散々下手くそな生活を繰り返す
大体の感覚は他より優れて優秀だから

歩み寄る妥協に唾を吐いて明るい未来に向かった
愛想笑いで失敗に向かうリスクを逃れて
完全な完璧に酔いしれて

才能の開花も
他人との差異も
実は何もなかった
今までずっと無駄を過ごしていた

ああ置いていかれてることに気づいてはいなかった

当たり前に過ぎることを気にもとめずに明日を待った
周囲の心配が呆れたため息に変わる瞬間は過ぎた

消費期限の過ぎた時間に固執してたった今

今を失くした


ザマアキラ





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