GM:
「儀典:ドグラ・マグラ」シナリオクリアおめでとう!!!!
田宮零:
や、やったぁぁ!!!!
見学者:
おめでとう!!!!
見学者(小指):
おめでとう!!!!
GM:
トゥルーエンドですよ!! おめでとうございます!!!!
田宮零:
嘘やん!???!? まじで!?
見学者:
これでバッドエンドとトゥルーエンドの比率がフィフティーフィフティーですね。百瀬さんのお姉さん含めて。
GM:
良かった。君までバッドエンドだったら完全に私のせいみたいになるからな。
じゃあネタバレしましょうか。
田宮零:
うれしい……うん教えて……。
「スギヤマ」と呼ばれる男がいた。
彼は「自分」というものを自我の中に追い求め、惑い、とうとう自己の本質の答えを見出せる事がないまま死に至った。
彼の著書は「ドグラ・マグラ」と呼ばれ、今も「読むと気が狂う本」という謳い文句で一般書店に流通している。
その本は「奇書」の一つとして、今でも多くの探偵小説ファンが読み漁り、それぞれの解釈を得て「スギヤマ」の求める本質を追究していた。
そして、いつしかその追究は故人である「スギヤマ」の意識を越え、一つの意志をもって動き出す。自分とは何か、自己とは、自我とは何か……そういった「問題」を提起するために。
かくして故人の意識を離れた「ドグラ・マグラ」という奇書は、一定の意志を持ち一定の人格を持つよう変化していく。
意識を持った奇書は「スギヤマ」が求めた「本質」をテストする為の領域を作り出し、まるで罠を張るように本へ擬態して獲物を待ち始めた。
スギヤマが追い求めた「自己」というもの。
それは「己」の中にあるのか、それとも「過去」にあるものか……意識か現実か……あらゆるものが入り交じった「奇書の実験場」。
それがこの場所「儀典:ドグラ・マグラ」である。
儀典:ドグラ・マグラを開いたPCは、そこから本の世界に入り、目覚めた時はすでに病院にいる。
収容された病院(儀典:ドグラ・マグラの世界)では、「PC=クレ・ソウイチロウという人物」である……そう思わせる仕掛けがいくつも施されている。
奇書は自分を手に取った人物の記憶を消し、新しい記憶(クレ・ソウイチロウの記憶)を植え付けて「それでもなお、人は自分でいられるか」ということをテストしている。
記憶がない事も、偽の記憶が作られているのも全てはドグラ・マグラの実験である。
これは、奇書の産みの親であるスギヤマ自身、長らく有名な父親の息子としての生を与えられ、自分は父親の道具であったのでは……そう思っていた劣等感からの実験でもあった。
人の自我は他者から与えられるものである。
奇書はそう信じており、だからこそ、自分のように与えられた役職に人生も人格も「なっていく」のは当然と考えている。
同時に、そんな束縛から人が逃れることが出来るように、とも願っている。
そんな狂気の実験場、ドグラ・マグラの思惑を乗り越え、元の世界に戻るのがPCの本当の目的である。GM:
要するに、最後の「きみの名前は?」という問いにPCの名前を答えられるか否か、が鍵でした。
田宮零:
そ、そういうことね……そこすごい迷った……。
GM:
自分の名前以外を答えたらトゥルーエンドがサヨナラバイバイでしたねぇ……(見学者の方を見ながら)
因みにスギヤマ、というのは夢野久作先生の本名ですな。杉山。
田宮零:
なるほど……あ、そうだったんだ。てことはクレ・ソウイチロウも元ネタあるの?
GM:
あれ? きみ途中までドグラ・マグラ読んでなかったっけ。呉一郎ってのが出てくるじゃろ。そいつじゃよ。
田宮零:
い、いたっけ……チャカポコゾーンの前にも出てた……?
GM:
覚えてねえ……名前は出てたような気がするけど……。
で、公開にならなかったハンドアウトはスギヤマ博士と扉かな。
HO:スギヤマ博士
□概要 今現在、あなたはK病院で診察をしつつ、附属の大学で教鞭を取っている医師だ。主に人間の精神に関する治療が専門分野である。患者との対話やカウンセリングに力を入れてはいるが、自分自身が口下手であるため中々噛み合わないことに苦労している。 あなたの【使命】は、PCに自己を思い出してもらうことである。
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HO:スギヤマ博士
■秘密 ショック:あり あなたは「ある殺人事件の犯人」を知っている。 「キサラギ地区放火惨殺事件」の犯人とされるクレ・ソウイチロウが自らの一族を八つ裂きにし、婚約者の前でその肉を咀嚼し、飲み下したことを。 その残忍な事件を起こすに至った動機や真相を解明するよう警察に言い含められているが、忘れたままこの病院に居ることが「あなたの幸せ」ではないかとも思っている。同時に、自己の人格を書き換えた上で事件の記憶を全て抹消した「あなたの病状」にも興味がある。 あなたの【本当の使命】は、PCが傷付かないよう自己を取り戻すことである。
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HO:扉
□概要 病室の扉だ。ここから、外に出ることが出来るはずだ。あなたは任意のタイミングでこの扉から脱出してもよい(脱出するとただちにクライマックスフェイズへ移行する。また、このHOを未調査の場合でも脱出をすることは可能である)。
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HO:扉
■秘密 ショック:あり その扉の向こうにあるのは、真の闇だ。目が眩むような闇は、意識も記憶も融かすように飲み込んでいく。あなたはそんな錯覚を覚えた。 こんな闇が、本当にこの世界に存在するのだろうか……?
怪異分野の《暗黒》で恐怖判定を行うこと。
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GM:
まあ罠ですね。
田宮零:
うわぁ……。スギヤマ博士ェ……。
GM:
てかほとんどのハンドアウトが罠なんですけどね、このシナリオ。あとですね、実はプライズが一つあったんですよ。
田宮零:
え!?
GM:
PCが【錯乱状態】になる、っていう大分特殊な入手条件なんでまあ普通は手に入らんね……。
プライズ:儀典:ドグラ・マグラ
□概要 読むと必ず気が違えると言われる本だ。 自分の手の中にあったとは……。
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プライズ:儀典:ドグラ・マグラ
■秘密 ショック:あり 巻頭歌 胎児よ 胎児よ 何故躍る 母親の心がわかって おそろしいのか
どこかで聞いたような文句で始まったその本は、記憶喪失で閉じこめられた「クレ・ソウイチロウ」と呼ばれる 「田宮零」が事細かに記されている。 自分はこの本の、登場人物だったのか。 あるいは、この世界が本の生み出した幻想だということだろうか……。
怪異分野の《魔術》で恐怖判定を行うこと。
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GM:
こんな感じ。展示されていた患者達の作品に紛れてこっそり置いてありました。
田宮零:
えぇほぼ答えやん。
GM:
ネタバレはこんなもんかな。じゃあ他に何か質問がなければ功績点の配布に移りますよ〜。
田宮零:
ほいほいどうぞ〜。
● 新たな世界の発見
そのセッション内で新たな怪異を見て、恐怖判定に失敗している。1点GM:
失敗しました! 1点!
● セッションに最後まで参加した
クライマックスフェイズに参加し、そのシーンから脱落しなかった。1点GM:
最後まで脱落しませんでした! 1点!
田宮零:
わぁい。
● ロールプレイ
プレイヤーが、そのキャラクターに設定された【感情】や【狂気】を上手く演じていた。1点GM:
よくできました! 1点!
● プライズの獲得
セッション中にプライズを獲得した。最初から持っていた場合はそれに含まない。1点GM:
こちらは出来ませんでした! なし!
田宮零:
ふむ。
● 使命の達成
そのセッションで渡された【使命】(【本当の使命】があればそちら)に成功している。3点GM:
今回の使命は【本当の自分を捜すこと】ですね。あなたは無事、田宮零として現実世界に戻って来れました! 3点!
● 琴線に触れた
各プレイヤーは、そのセッションでもっとも琴線に触れたキャラクター1人を選び、そのキャラクターに1点の功績点を与えることが出来る。ただし、自分を選ぶことは出来ない。誰も選ばないことは可能である。GM:
琴線点! RP付き合ってくれてありがとう! とても楽しかった! GMから1点!
田宮零:
やったぁ! 私も楽しかったゾイ。
GM:
合計で7点かな! おめでとう!
田宮零:
嬉しい……今回は珍しく出目が高くて助かったわ……。
見学者:
おめでとう〜前回の分と足して新しいアビリティ取れるね!
GM:
失敗ほぼ無かったしな……よかったトゥルーエンドで。
田宮零:
おっやったぜ。それな……ぜったい瀕死になると思ってた……。
GM:
頑健とろ頑健(頑健厨)
田宮零:
【頑健】取ったらいよいよ戦闘用ビジネスマンになる……。
GM:
つよそう。では本日はお疲れ様でした〜! 楽しかったよ!
田宮零:
いやいや非常に楽しかった! ありがとう! 見学者さん達に見守られながらやった甲斐があったわ。GMもお疲れ様〜。
見学者:
二人ともお疲れ様! また面白いパターンを見させて貰いました!
見学者:
お疲れ様でした〜! トゥルーエンドが見れてよかったです!