GM(百瀬):
おはよう諸君。
見学者(麥):
おはようじょ〜。
PC1(遊乃):
おはようございますー。
GM:
キャラシください。
見学者:
渡してねえのかよwwww しっかりして。
PC1:
あっ忘れてた。ごめん。
GM:
貰ってない……忘れてるんだろうなって思ってた……。
見学者:
GMにもキャラシが秘匿のシナリオ。
GM:
暗中模索ってレベルじゃねえぞ!
ではまあ、気を取り直しまして。「儀典:ドグラ・マグラ」始めていっても良いかな〜??
PC1:
いいとも〜。
見学者:
いいとも〜! それではわたしは静かに見学させて頂きます!
導入フェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
わ〜い。じゃあまずはハンドアウトの確認でもしようか。
PC1:
うむ。
| PC1:田宮零 PL:遊乃 性別:男 年齢:23 職業:ビジネスマン 生命力:6 正気度:6 好奇心:知覚 恐怖心:《におい》 特技:《刺す》《我慢》《味》《効率》《機械》《天文学》 アビリティ:【基本攻撃】【戦場移動】【強打】【報復】 アイテム:鎮痛剤、お守り |
|
HO:PC1(田宮零)
□概要 あなたは、古本屋で以前から読みたいと思っていた「儀典:ドグラ・マグラ」を見付ける。しかし、古本屋の主はその本を譲りたくないようだ。 あなたの【使命】は、儀典:ドグラ・マグラを手に入れることである。
|
HO:PC1(田宮零)
■秘密 「儀典:ドグラ・マグラ」は非常にレアな本だという。聞けば、読んだ人間の殆どが正気を失ってしまうのだそうだ。だとしたら、古本屋の主人も狂っているはずだが……取り扱いには注意が必要だろう。
|
GM:
古本屋でドグラマグラ見つけたやで〜ってハンドアウトですね。
PC1→田宮零:
ふむふむ。
GM:
では、早速導入フェイズに入っていきたい、ところなんですが。
一つ謝っておかなければならないことがありますね。
田宮零:
いえーい! え? えっ? なに??
GM:
ごめんね。このハンドアウト、嘘なんだ。
田宮零:
は?
巻頭歌
『胎児よ 胎児よ 何故躍る
母親の心がわかって おそろしいのか』
…………ブウウーーーーーーンンンーーーーーーンンンン………………。
何処かから、蜜蜂が唸るような鐘の音がする。何処かに大時計があるらしい。
あなたは気が付くと、白い部屋にいた。
白いベッドに消毒薬のにおい。
そして鉄格子の嵌められた、磨りガラスの窓。
……どうやらここは、病院のようだ。
あなたは病院に行くような怪我も病気も、今はしていないはずだが……。
無機質なコンクリート壁の向こう側……隣の部屋からは「お兄さま」「お兄さま」と幾度も呼ぶ、か細い女性の声が聞こえる。
部屋の片隅には黒い外套を纏い、やたらと長い前髪を伸ばしっぱなしにした蒼白の男が一人、安普請の椅子に座っている。
古いスクラップブックに視線を落とし、こちらに気付く様子もなく本に目を通して、時々「なるほど、つまり」「そうか……」そんな風に呟いていた。
暫くすると、男はあなたに気付いたように、顔を上げた。 | オヤ、目が覚めたかね。
|
田宮零:
(えっ……? これRPした方がいいやつ……?)
| ……ここは何か、反応が欲しいところなんだけどなァ。
|
GM:
と苦笑いしています。TRPGの醍醐味はRPやで! ガンガンいこうぜ!
| あなた……は……? 僕は一体……。
|
田宮零:
その声に反応してようやく返事をします。動揺して時間がかかってしまった。
| フム、そうだな……私のことは、スギヤマ博士とでも呼んでくれたまえ。 ……それでは……単刀直入に言ってしまうよ。今、君には記憶喪失の疑いがかかっている。
|
| 記憶喪失……?
|
| ああ、そうだ。記憶喪失。 ……そこで、だ。……君の記録の全てを、この部屋に集めた。 そう。この部屋には君の罪全てが、記憶されている。 ……ウーン、言葉で言ってもわからないだろうな。まあ、好きに色々調べてみると良い。
|
GM:
スギヤマ博士はそれだけ言うと、再び椅子に座り、考え事を始めてしまいました。
ということで「スギヤマ博士」のハンドアウトが公開されます。
HO:スギヤマ博士
□概要 今現在、あなたはK病院で診察をしつつ、附属の大学で教鞭を取っている医師だ。主に人間の精神に関する治療が専門分野である。患者との対話やカウンセリングに力を入れてはいるが、自分自身が口下手であるため中々噛み合わないことに苦労している。 あなたの【使命】は、PCに自己を思い出してもらうことである。
|
GM:
更に、記憶喪失の疑いがかかっているあなたのハンドアウトも別のものに差し替えられます。
田宮零:
ふむふむ。
HO:PC1(田宮零) - 2
□概要 あなたは記憶喪失だ。今はこの「K病院」に患者として入院している、らしい。何故記憶を失っているのかなど、詳細なことはまるで分からない。 あなたの【使命】は、本当の自分を捜すことである。
|
HO:PC1(田宮零) - 2
■秘密 あなたには「自分であった記憶」が確かに存在している。 だが、この病院に来るまでの経緯は覚えていない。何故この病院に運ばれたのか、どうして入院することになったのか、理由は全く分からない。自分は本当は何者なのか、早く確かめなければ……。
|
田宮零:
うわぁ……もろドグラマグラじゃん……途中までしか読んでないけど……。
GM:
では、続いて室内の描写をさせてもらいますね。
カーテンもベッドも白一色で統一された個室です。窓は、磨りガラスに鉄格子の嵌められた厳重なものが一つだけ。車の排気音のような雑音は一切なく、時々鳥の声などが聞こえることからここが郊外の静かな場所なのは解るでしょう。
スギヤマ博士は、ベッドから離れた所にある事務机の前に腰掛けています。
その事務机にはファイルがいくつか。それと、電子カルテをやりとりするためか、パソコンが置かれています。
田宮零:
ふむふむ。
GM:
部屋の片隅には「収容者たちの作品」と書かれたガラスケースに、この病院に収容されている患者の作品であろう展示物が飾られています。
「スクラップブック」と「カルテ」のハンドアウトが公開になります。
HO:スクラップブック
□概要 室内のチェストに一つだけ収まっていたスクラップブック。 片隅には「クレ・ソウイチロウの罪の記録」と書かれている。
|
HO:カルテ
□概要 スギヤマ博士が記したと思しきカルテ。ドイツ語の入り混じった記述のため所々読み辛くはあるが、じっくり読めば病状なども理解出来そうである。 患者の名前は「クレ・ソウイチロウ」となっているようだ。
|
隣の部屋からは、先程から途切れることなく女性の呼びかける声が聞こえてくる。「お兄さま」と呼ぶ奇妙な声の主は、あなたの縁者らしい。GM:
最後に一つ、「隣室からの声」のハンドアウトが公開になります〜。
HO:隣室からの声
□概要 「お兄さま」「お兄さま……」と、しきりにこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。 この「お兄さま」というのはあなたのことだろう。スギヤマ博士が言うには「声の主はあなたの知り合い」だそうだ。
|
田宮零:
盛り沢山だぁ。
GM:
そんな感じで導入は終わり! メインフェイズに入っていこうか! イエーイ!
田宮零:
い、いえーい!
GM:
今回のリミットは最大5サイクル、狂気カード山札は5枚です! 頑張っていこう!
メインフェイズ 第1サイクル 第1シーン シーンプレイヤー:PC1 |
GM:
それでは1サイクル目。何しましょうか。
田宮零:
う〜ん、とりあえずカルテ調べようかな。《天文学》……じゃ無理そうなんで《効率》で効率良く……。
GM:
はいはい。私はこじつけでも面白かったらイイヨ! って言うけどね……どうぞ!
田宮零:
ほいさ。
調査判定 指定特技:《効率》 2D6≧5 → 1,4 = 5 [成功] |
田宮零:
おおうふ、ひやひやする。やったぁ。
GM:
ギリ成功! おめでとう! ではカルテの内容がこちらになります。
HO:カルテ
□概要 スギヤマ博士が記したと思しきカルテ。ドイツ語の入り混じった記述のため所々読み辛くはあるが、じっくり読めば病状なども理解出来そうである。 患者の名前は「クレ・ソウイチロウ」となっているようだ。
|
HO:カルテ
■秘密 ショック:あり 患者の名前には「クレ・ソウイチロウ」と記されている。 生年月日が正しいのであれば、現在二十歳。精神医学を学ぶ医大生であったが、殺人放火事件を目の当たりにして錯乱状態となり、現在記憶喪失であるとされている。 同時に「キサラギ地区放火惨殺事件」の首謀者とされているため、直接会話などをするのは堅く禁止されていることが赤字で記載されている。 どうやらこれは「あなた」のカルテのようである。
|
田宮零:
うわぁん。迂闊に調べたら正気度がめりめり減る予感しかしない。
GM:
どうだろうねぇ……。
| クレ・ソウイチロウ……殺人放火事件……!? これが僕だっていうのか……!?
|
GM:
スギヤマ博士は、いつから顔を上げていたのか、そんなあなたの様子を優しげとも取れる表情で見守っていますね。
| ス、スギヤマ博士……スギヤマ博士は、この部屋には君の罪全てが記憶されている、と言っていましたが、それがこれなのですか……? 僕がこんなことを……?
|
| あぁ……そんなに焦らないでくれたまえ。急ぐ必要はないんだ。ゆっくり、少しずつで良いんだよ。
|
GM:
と、あなたを宥めるように答えます。
| すみません……本当に……本当に、何も思い出せなくて……。
|
田宮零:
項垂れてる。
| 無理もないさ。そうガッカリすることもない。……直に、全てが腑に落ちる時が来る筈なんだ。君はその時を待てば良い。
|
| は、はぁ、分かりました……。
|
田宮零:
他に何か調べようかと思ったけど特に思い付かない。
GM:
ゾーキングはいつでも出来るから思い付き次第ガンガン訊いてね。ではシーン切ってもよろしい?
田宮零:
了解ーよろしいぞー。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
では2サイクル目に入る前にマスターシーンを挟みますね。
スギヤマ博士が、不意にゆっくり立ち上がります。
| サァテ……私は少しばかり用事がある。君はこの部屋を自由に見て回るといい。だが、決して外に出てはいけないよ。
欲しいものがあるなら、私が代用して買ってこよう。見たいものがあるなら、可能な限り私が持ってきてやろう。 だから、決して。 外に出てはいけないよ。
|
スギヤマ博士はそう言うと、扉から外に出て行ってしまった。
扉は、突然あなたの前に姿を現したような……さっきまではそこに無かった、とも思えるが、ずっと以前からそこにあった、ようにも思える。
……扉はまるで誘うように音を立て、ゆっくりと閉じていった。GM:
ということで「扉」のハンドアウトが公開になります。
HO:扉
□概要 病室の扉だ。ここから、外に出ることが出来るはずだ。あなたは任意のタイミングでこの扉から脱出してもよい(脱出するとただちにクライマックスフェイズへ移行する。また、このHOを未調査の場合でも脱出をすることは可能である)。
|
GM:
それから、スギヤマ博士が外に出て行ってしまったので、「スギヤマ博士」のハンドアウトが非公開になり、調査することが出来なくなります。
田宮零:
出たよ。なるほどなー。
GM:
そんな感じのマスターシーンでした!
GM:
では2サイクル目どうぞ!
田宮零:
スクラップブック調べる。さっきと同じように《効率》で効率良く。
GM:
ふむ……効率便利やなぁ……まあどうぞ〜。
田宮零:
調査判定 指定特技:《効率》 2D6≧5 → 6,2 = 8 [成功] |
田宮零:
やったぁ。
GM:
おっ成功。ではスクラップブックの内容がこちらになります。
HO:スクラップブック
□概要 室内のチェストに一つだけ収まっていたスクラップブック。 片隅には「クレ・ソウイチロウの罪の記録」と書かれている。
|
HO:スクラップブック
■秘密 ショック:あり クレ・ソウイチロウと言う二十歳の青年が、長患いの為に床に伏せていたイトコの頭を小型の斧で一刀両断。その後、家族を惨殺。その臓腑を咀嚼し、飲み下した後、イトコ宅に火を付ける。発見した当時、クレ・ソウイチロウはイトコの首を片手にぶら下げながら白昼を歩んでいた。 ……そういった記事が延々とファイルされている。この事件は「キサラギ地区放火惨殺事件」と呼ばれているようだ。 ソウイチロウのイトコである被害者は「田宮零」という名らしく、その写真や身長・容姿などはあなたのものとぴったり一致している。
暴力分野の《切断》で恐怖判定を行うこと。
|
GM:
正気度減らして恐怖判定、よろしくな^^
田宮零:
全然やったぁじゃないわ! 嘘だろ! ひぇ……。
恐怖判定 指定特技:《切断》 2D6≧6 → 2,4 = 6 [成功] |
田宮零:
つ……つら……。《刺す》取っといて良かったと初めて思った。
GM:
ギリで成功だな……。では、スクラップブックの調査完了でこちらのハンドアウトが公開されます。
HO:田宮零の記録
□概要 記憶にある「自分」と同じ名前の人物だ。どうやら、「クレ・ソウイチロウ」という人物に斧で殺害されたらしい。
|
田宮零:
ふむ。因みになんですが、自分は鏡か何かで容姿を確認しているんですかね。
GM:
この病室に鏡は無いですね。
田宮零:
ガラスケースの反射とかで見れないっすかね……。
GM:
姿が確認できるほどの反射は無いようですね……。
田宮零:
そうかぁ……。
| なんて酷い……やっぱりこの事件を自分が……? でも……。 田宮……零……。
|
田宮零:
と呟いてますかね……。「その写真や身長・容姿などはあなたのものとぴったり一致している」ってどうやって判断してんの?
GM:
ほうほう。自分の記憶にある自分のものと一致しているようですね。
田宮零:
あー……ん? え? あぁ……お、おうなるほど……。よくわからん……とりあえずシーン切ってくれ……。
GM:
はいはい! じゃあ3サイクル目に入る前に、またマスターシーンが挟まります。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
チャカポコチャカポコ。チャカポコチャカポコ。
奇妙な歌が、窓から聞こえる。
……いや、音は部屋から? いや、音は……
音は、自分の中から聞こえる……。
この歌を歌っているのは、自分だ。
今、自分が、チャカポコチャカポコと歌っている。
自分の意志に反して、身体が勝手に動いている。
一体、何が起こっているのだ?GM:
《驚き》で恐怖判定お願いします。
田宮零:
恐怖判定 指定特技:《驚き》 2D6≧6 → 3,3 = 6 [成功] |
GM:
成功ですね。
田宮零:
さっきから肝が冷えて仕方ない。
| クレ・ソウイチロウは。よく、そうやって一人で歌っていたよ。
|
椅子にはスギヤマ博士が座っていた。
扉が開いた気配はなかったが……何故、気付かなかったのだろうか。
あなたがもう一度椅子に視線を合わせた時には、既にスギヤマ博士の姿はどこにも無かった。そして身体の中のチャカポコも、消えていた。
しかしあなたの心には、言い知れぬ何かが渦巻いていた……。GM:
マスターシーンは以上です。3サイクル目どうぞ〜。
田宮零:
う〜んどうしよう……田宮零の記録調べます。
殺してしまったのかもしれない恐怖とかを《我慢》してこう……我慢強くこう……調べる(ごり押し)
GM:
《我慢》ね! どうぞ!
田宮零:
調査判定 指定特技:《我慢》 2D6≧5 → 6,2 = 8 [成功] |
田宮零:
よしよし……いいぞ……。
GM:
成功か。順調やな。ではこちらを。
HO:田宮零の記録
□概要 記憶にある「自分」と同じ名前の人物だ。どうやら、「クレ・ソウイチロウ」という人物に斧で殺害されたらしい。
|
HO:田宮零の記録
■秘密 ショック:あり クレ・ソウイチロウと田宮零は親しい間柄であった。しかし、田宮零はクレ・ソウイチロウに殺害されてしまう。クレ・ソウイチロウは田宮零に強い憧れを抱いており、それが募って殺害に及んだようだった。 クレ・ソウイチロウは田宮零を殺害した後、何故か「自分自身こそが田宮零である」と思い込んでいるようだ。もしかして、「自分」は、田宮零ではなく「田宮零と思い込もうとしているクレ・ソウイチロウ」なのだろうか……。
怪異分野の《死》で恐怖判定を行うこと。
|
GM:
正気度減らして恐怖判定よっろしくぅ!
田宮零:
もうやだ……。
恐怖判定 指定特技:《死》 2D6≧10 → 6,2 = 8 [失敗] |
田宮零:
さっきから8多いなぁおい!
GM:
失敗ですね^^ 狂気カード引こうか!
田宮零:
このGMすこぶる楽しそうだよぉ……。
GM:
こちらは一応、自分で管理できるように秘話に送りますね。
田宮零:
はい。確認したやで……。
GM:
ではRPやらゾーキングやらどうぞ^^
| な、何なんだ……この記憶は。 記憶……? クレ・ソウイチロウが僕なのか? でも、分からない……思い出したのか……僕は一体誰なんだ……誰か……だれか……。
|
田宮零:
頭を抱えて蹲ります。
GM:
かわいそうに……。
田宮零:
田宮零の記録に殺したとか殺されたっていう記憶はないんだよね?
GM:
記憶というか、田宮零の記録はあくまでクレ・ソウイチロウが田宮零を殺害した、という「記録」ですね。
田宮零:
あー、そうか……分かりました。シーン切って大丈夫です。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
では4サイクル目に入る前に、またまたマスターシーンが挟まります。
チャカポコチャカポコ。チャカポコチャカポコ。
身体の中から、また音が聞こえてくる。
……クレ・ソウイチロウには、それが当然の毎日だったのだろうか?
……自分の身体から聞こえる奇妙な歌。……自分の心が、先程よりも揺れていないことに、あなたは気が付いてしまう。GM:
情動分野からランダムに指定特技を決定して恐怖判定を行うこと。
指定特技はGMが決めるやで。
指定特技決定 分野:情動 2D6 → 2,4 = 6 ⇒[《笑い》] |
田宮零:
恐怖判定 指定特技:《笑い》 2D6≧10 → 1,5 = 6 [成功] |
GM:
成功か……。では4サイクル目どうぞ〜!
田宮零:
ちょっとがっかりしてない……?
田宮零:
そうだな〜。扉も気になるけど……隣室からの声を調べます。
GM:
ほうほう。どのように? 因みに今も現在進行形で隣室からの声は今も現在進行形であなたを呼んでますよ。
田宮零:
あ、そうなんだ。ずっと無視して申し訳なかった。
自分が分からない恐怖を《我慢》して、君は誰なんだ! 誰でも良いから教えてくれ! って感じで。
GM:
我慢もなかなか便利だな……どうぞ〜。
田宮零:
むしろその二つしか使えない。
調査判定 指定特技:《我慢》 2D6≧5 → 3,1 = 4 [失敗] |
田宮零:
アーッ! ここで!? 今までいい流れだったのに……。
GM:
あー……お守り持ってるなら自分で自分に使ってもいいよ! ソロなので。
田宮零:
マジで!? やったーッ! 使う!
GM:
振り直しどうぞ!
田宮零:
たのむで!
調査判定 指定特技:《我慢》 2D6≧5 → 3,6 = 9 [成功] |
田宮零:
たっか……お守りパワーすご……。
GM:
すごい……おめでとう……ではこちらを。
HO:隣室からの声
□概要 「お兄さま」「お兄さま……」と、しきりにこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。 この「お兄さま」というのはあなたのことだろう。スギヤマ博士が言うには「声の主はあなたの知り合い」だそうだ。
|
HO:隣室からの声
■秘密 ショック:なし ……彼女の声を聞いていると、まだ10代の乙女のような声から、30代を過ぎた憂いのある妖婦のような声へと変貌していくのが聞き取れる。あなたはその声に聞き覚えがあった。 彼女は……自分の従妹であり、婚約者でもある「クレ・アヤ」に間違いないだろう。
|
GM:
「クレ・アヤ」のハンドアウトが公開になります〜。
HO:クレ・アヤ
□概要 あなたはクレ・ソウイチロウの従妹であり婚約者である。婚約者が殺人事件を犯し、世間から石を投げられたとしても、あなたの愛は変わらない。 あなたの【使命】は、クレ・ソウイチロウを愛し、そして支えることである。
|
田宮零:
ほう。アヤちゃん……。
GM:
今も「お兄さま、お兄さま」と呼びかける声は聞こえてきますね。
田宮零:
なんて一途な子なんや……。因みにこの内容は声をかけたらアヤちゃんが答えてくれた感じですか?
GM:
いや、あなたの記憶の中にあったものですね。
田宮零:
なるほど。声をかければ返事は返ってきますか?
GM:
返ってくると思いますよ〜。向こうから呼びかけてきてますし。
| ……クレ・アヤさんですか?
|
| お兄さま? お兄さまおにいさまお兄様お兄様おにいさまお兄様おにいさま、そこに、そこにいらっしゃるのですね、お隣のお部屋にいらっしゃるお兄さま……。あたしです。あたしです。お兄さま、お兄さまお兄さまお兄様おにいさまおにいさまおにいさま、どうぞ……どうぞ今のお声をモウ一度あたしに、お声を聞かして……聞かして頂戴、お兄さま、お兄様お兄様お兄様……
|
| ひっ……!
|
田宮零:
と声のする方からすぐさま離れていくかな……。これなんで恐怖判定じゃないの?
| ……お兄さま……お兄さまお兄様お兄様……。あたしです、あたしですあたしです。あたしですよ、おにいさまの許嫁だった……あたし……お兄さまお兄様お兄様……
|
| い、やだ。やめろ……! 僕は君のことなんか……! 知らない……知らないはずなんだ……それなのに、なのになんで!
|
| お兄様、お兄様……なぜ、なぜですか、おにいさま……。あたしには、あたしにはお兄様しか……アア……嫌……お兄様、お兄様、お兄さまおにいさまおにいさま……
|
| 君は……君は何故そこにいるんだ……僕はクレ・ソウイチロウじゃないかもしれないんだぞ……。
|
| お兄さま……お兄さま……お兄さま……お兄さま……
|
GM:
あとはもうずっとお兄さまお兄さま繰り返してますね。
田宮零:
う〜んやっぱそうか……こころがしんどい……。他に何か聞いてもダメそうなんで終わりたいです……。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
はいはい……じゃあまたマスターシーン挟みますね……。
田宮零:
ですよね……。
チャカポコチャカポコ。チャカポコチャカポコ。
もう三度目になる奇妙な歌。
チャカポコチャカポコ。チャカポコチャカポコ。
この歌に対し、あなたの心が動くことは、もうない。
チャカポコチャカポコ。チャカポコチャカポコ。
ただただ、あなたの精神をじわりじわりと、蝕んでいくだけだ……。
チャカポコチャカポコ。チャカポコチャカポコ…………GM:
また情動分野からランダムで指定特技を決定して恐怖判定ですね。そいや。
指定特技決定 分野:情動 2D6 → 6,3 = 9 ⇒[《怒り》] |
田宮零:
恐怖判定 指定特技:《怒り》 2D6≧7 → 1,2 = 3 [失敗] |
田宮零:
ヒェ。
GM:
うわあぶね。ファンブルではないけど失敗ですね! 狂気カードをどうぞ!
田宮零:
こわい……怖いよ……確認しました〜。
GM:
では5サイクル目! 最後だね! 頑張ってね!
田宮零:
し、しんどい……あと残ってるHOって2つか? あ〜う〜ん……もうどうにでもなれ……クレ・アヤ調べる。
GM:
はいはい! どのように?
田宮零:
もう《我慢》しかない……ひたすら呼びかけてくる声を我慢するしか……。
GM:
我慢か……我慢してどう調べるのか、もっと詳しく訊いてもいいかな?
田宮零:
う〜んなんだろう。こう……お兄様お兄様とずっと悲痛な叫びを聞かされて、自分がそうだと返事しそうになるのを我慢して、クレ・アヤの秘密を探る。みたいな。やっぱさすがに厳しいか。
GM:
いや良いぞ〜判定どうぞ!
田宮零:
あざっす!
調査判定 指定特技:《我慢》 2D6≧5 → 4,4 = 8 [成功] |
田宮零:
やったぁ。
GM:
成功やな! ではクレ・アヤの秘密がこちらになります。
HO:クレ・アヤ
□概要 あなたはクレ・ソウイチロウの従妹であり婚約者である。婚約者が殺人事件を犯し、世間から石を投げられたとしても、あなたの愛は変わらない。 あなたの【使命】は、クレ・ソウイチロウを愛し、そして支えることである。
|
HO:クレ・アヤ
■秘密 ショック:なし あなたは時々、自分が自分でなくなるような感覚がしている。自分がクレ・ソウイチロウを愛するのも、全て誰かに決められた「設定」に過ぎないのではないか──そう、思うことがある。 しかし、そんな思いを誰かに理解してもらえるはずもない。今のあなたの支えはクレ・ソウイチロウに愛されることだけだ。
|
田宮零:
ほう……。
| ク、クレ・アヤさん……! まさか君も記憶喪失なんじゃ…! そうなんだろう? 君も自分が分からないんじゃないのかい!? そうだ……僕だって、僕だってきっと……じゃなきゃこんなのって……。
|
| おにいさま……お兄さま……お兄さま……あたしにはお兄様しか……嫌、嫌、……お兄さま、おにいさま……
|
| っ……どうして……どうしたって僕は自分が分からない……お兄様なのかもしれない……でもごめん……今の自分じゃ、君を心の底から愛することができそうにないんだ……許してくれ……頼む。許してくれ……っ。
|
| どうして、どうしてそんなことを仰るのですか、お兄さま、あたしには、アヤには、お兄様しか、いないのです……あたしの苦しみがお解りにならないのですか……嫌、お兄さま……お兄様……お兄さま……
|
田宮零:
「ごめん……ごめんよ……」と、返事をしないで小さい声で呟く。つ、つらい……。
GM:
アヤさんはあとはもう無機質にお兄さま、お兄様……と繰り返しているだけですね。
田宮零:
終わらせて……しんどい……。
GM:
分かりました……クライマックスフェイズに入りますがよろしいかな?
田宮零:
大丈夫な……はず……です! はいどうぞ!
クライマックスフェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
では、外に出る決心がついたからか、隣室の声から逃げるためか、あなたは扉に手をかけます。
……扉の向こうは……あなたを誘うかのように、廊下が延びていた。
あなたがその白い廊下を進んでいくと、どこかで見たような姿をした男と遭遇する。
いや、違う。それは鏡だ。
廊下の先に設置された、全身が映る大きな鏡が、「クレ・ソウイチロウ」と思しき男を、映していた。
あなたが鏡を見つめれば見つめただけ、鏡はクレ・ソウイチロウの姿を反射する。
鏡の前に立つあなたに、背後から誰かが話しかけてくる。 | 『君が、殺したんだ』 『田宮零は、お前が殺した』
|
振り返るとそこには、斧で頭を割られた、「あなた」が立っていた。 | 『君は、僕を殺して、斧で頭を割り、首を落として僕の臓物を食らった』 『そうして、君は僕になろうとした』 『僕を殺して、僕の名前や人生まで奪おうとした』 『僕は君を許さない、クレ・ソウイチロウ。君を、許さない』
|
GM:
──夢でも、見ているのだろうか? あなたは、そう錯覚します。
《夢》で恐怖判定をお願いします。
田宮零:
うわぁ……。
恐怖判定 指定特技:《夢》 2D6≧9 → 4,1 = 5 [失敗] |
田宮零:
ムリポ。
GM:
送った。
田宮零:
確認した……。
GM:
では、悪夢のような光景に恐怖を押し殺すことが出来なかった「あなた」に、目の前の「あなた」が襲い掛かってきます。
戦闘開始ですね!
GM:
速度プロットお願いします。オープンで宣言しちゃって良いよ。
田宮零:
殺らなきゃ……殺られる……。3。
GM:
こちらはランダムで。
戦闘時速度プロット決定 あなた 1D6 → 4 = 4 |
戦闘時速度プロット
6:
5:
4:あなた
3:田宮零
2:
1:
|
GM:
こちらからですね。
田宮零:
ひぇ……お手柔らかに……。
GM:
あっそうだ。この戦闘は通常の終了条件に加え「3ラウンドが経過した」ら強制的に終了しますので、その辺も踏まえてよろしくお願いします〜。
田宮零:
おっそうなんか。因みにステータスは教えてもらえない感じ?
GM:
えぇ〜いくつに見える??
田宮零:
うわ……面倒臭いOLかよ……。
GM:
ふふ。じゃあ早速〜【基本攻撃】で!
【基本攻撃】 指定特技:《刺す》 2D6≧5 → 1,5 = 6 [成功] |
GM:
成功なので回避よろしく。
田宮零:
うおん。
回避判定 速度:3 2D6≧7 → (2,4)+1 = 7 [成功] |
GM:
えーっと、《刺す》は持ってる特技なので+1の修正が入ってギリ成功ですね。オメデトウ!
田宮零:
よっしゃ。
GM:
ではそちらの番ですね。何します?
田宮零:
【基本攻撃】します!
【基本攻撃】 指定特技:《刺す》 2D6≧5 → 3,3 = 6 [成功] |
GM:
成功やな。回避します。
回避判定 速度:4 2D6≧8 → (3,3)+1 = 7 [失敗] |
GM:
え……?
田宮零:
ランダムか怪しいレベルやぞ……こわ……。
GM:
6しか出ねえ……こちらも修正込みで成功ですね……。
※ミス。「あなた」は速度4、回避目標値8のため、本来は失敗しています。田宮零:
泥沼の予感。
GM:
では、1ラウンドが経過したので自発的な脱落が出来ますよ。どうする?
田宮零:
えっあっそうか……う〜ん。いやでも戦いますよ!
GM:
逃げないか。そうか。じゃあこちらの手番ですね〜。
またまた【基本攻撃】します。
【基本攻撃】 指定特技:《刺す》 2D6≧5 → 3,4 = 7 [成功] |
GM:
成功したよ! 回避よろしく!
田宮零:
回避判定 速度:3 2D6≧7 → (6,1)+1 = 8 [成功] |
田宮零:
よしよし。
GM:
今度は7か……成功ですね。ではそちらのターン。
田宮零:
次は8かな……存在を完全に忘れていた【強打】で。
【強打】 指定特技:《刺す》 2D6≧5 → (5,4)-3 = 6 [成功] |
GM:
おっ成功だ! では回避判定。
回避判定 速度:4 2D6≧8 → (6,1)+1 = 8 [成功] |
田宮零:
二人して避ける避ける。
GM:
成功しちゃった。ではまた1ターン経過したので自発的な脱落が出来ますが。どうする?
田宮零:
ここまできたら最後までやろうかな。
GM:
そうか……じゃあこちらから行きますで。
またまた【基本攻撃】〜。
【基本攻撃】 指定特技:《刺す》 2D6≧5 → 3,1 = 4 [失敗] |
GM:
失敗したね……そちらどうぞ。
田宮零:
はい。同じく【強打】で。
【強打】 指定特技:《刺す》 2D6≧5 → (6,4)-3 = 7 [成功] |
GM:
たっか……回避させて。
回避判定 速度:4 2D6≧8 → (1,3)+1 = 5 [失敗] |
GM:
お、おう。失敗したね! ダメージロールどうぞ!
田宮零:
GM:
たけえんだよ……合計9ダメージですね! つよい!
田宮零:
こわい……こわい……まさしく強打だね。
GM:
では「あなた」の攻撃を受け、目の前の「あなた」はその場に倒れました。
戦闘勝利です。おめでとう。
田宮零:
う、う〜ん……何だろうこの感じ……とりあえずやったぁ。
GM:
その場に倒れた「あなた」はどう見ても絶命している状態であることが、「あなた」にも分かるでしょう。
それなのに、「あなた」は「あなた」の目を見て、はっきり、問いかけてきます。
| 『さあ』 『きみは一体誰だ』 『きみの名前は?』
|
| ぼ、僕は……
|
| 僕の、名前は……田宮零……
|
GM:
…………あなたがそう答えると、目の前が黒に包まれます。
次に目を開くと、そこは……自分の部屋でした。
どうやら、本を読んでいる内にうたた寝をしていたようです。……しかし、あなたが、田宮零が、読んでいたはずの「気が狂う」という本は、どこにもありません。
何か、妙な夢を見ていたような気がする……。何となく不思議な感覚になりつつも、田宮零は日常生活へと戻っていくことが出来るでしょう……。