GM:
はい! 「儀典:ドグラ・マグラ」クリア(??)です!!!!
稗田殉児:
わーーーーー!!!! クリア……?? クリ……やったーーー!!
GM:
ぶっちゃけあの……バッドエ……ン……うん。
見学者:
クリア(※半ロスト)
稗田殉児:
うん……正直途中からそんな予感はしていた……。脱落がハッピーエンドだったん? ていうか外套マンと女の人は……誰……。
GM:
いやそこは関係ない……その後の問い掛けになんて答えるかが分岐でした。
稗田殉児:
優柔不断が過ぎて結局何も選ばないという選択肢を取ってしまった。反省はしている。
見学者:
ドグラ・マグラの餌食ですねえ……。
GM:
躍ってますねえ……胎児のように……。それじゃあネタばらしタイムといきましょうか。
稗田殉児:
でも後悔はしてないぜ……。ヘイヘイ!
見学者:
いえーい! ひゅーひゅー!
「スギヤマ」と呼ばれる男がいた。
彼は「自分」というものを自我の中に追い求め、惑い、とうとう自己の本質の答えを見出せる事がないまま死に至った。稗田殉児:
死んだの!?
見学者:
ww 食い付きが良い。
稗田殉児:
スギちゃん……マジか……。
見学者:
ワイルドの波動を感じる。
彼の著書は「ドグラ・マグラ」と呼ばれ、今も「読むと気が狂う本」という謳い文句で一般書店に流通している。
その本は「奇書」の一つとして、今でも多くの探偵小説ファンが読み漁り、それぞれの解釈を得て「スギヤマ」の求める本質を追究していた。
そして、いつしかその追究は故人である「スギヤマ」の意識を越え、一つの意志をもって動き出す。自分とは何か、自己とは、自我とは何か……そういった「問題」を提起するために。
かくして故人の意識を離れた「ドグラ・マグラ」という奇書は、一定の意志を持ち一定の人格を持つよう変化していく。
意識を持った奇書は「スギヤマ」が求めた「本質」をテストする為の領域を作り出し、まるで罠を張るように本へ擬態して獲物を待ち始めた。
スギヤマが追い求めた「自己」というもの。
それは「己」の中にあるのか、それとも「過去」にあるものか……意識か現実か……あらゆるものが入り交じった「奇書の実験場」。
それがこの場所「儀典:ドグラ・マグラ」である。
儀典:ドグラ・マグラを開いたPCは、そこから本の世界に入り、目覚めた時はすでに病院にいる。
収容された病院(儀典:ドグラ・マグラの世界)では、「PC=クレ・ソウイチロウという人物」である……そう思わせる仕掛けがいくつも施されている。
奇書は自分を手に取った人物の記憶を消し、新しい記憶(クレ・ソウイチロウの記憶)を植え付けて「それでもなお、人は自分でいられるか」ということをテストしている。
記憶がない事も、偽の記憶が作られているのも全てはドグラ・マグラの実験である。
これは、奇書の産みの親であるスギヤマ自身、長らく有名な父親の息子としての生を与えられ、自分は父親の道具であったのでは……そう思っていた劣等感からの実験でもあった。
人の自我は他者から与えられるものである。
奇書はそう信じており、だからこそ、自分のように与えられた役職に人生も人格も「なっていく」のは当然と考えている。
同時に、そんな束縛から人が逃れることが出来るように、とも願っている。
そんな狂気の実験場、ドグラ・マグラの思惑を乗り越え、元の世界に戻るのがPCの本当の目的である。稗田殉児:
はぁ……えぇ……マジ……。
見学者:
まんまと罠に嵌まりましたなあ。バッドエンドパターンも見れてぼくはほくほく。
稗田殉児:
なん……そういう……マジかよ!!
GM:
ようはどのハンドアウトを調べたか、とか戦闘の勝敗とかは関係なく、最後の「きみの名前は?」という問いにPCの名前を答えていればトゥルーエンドでした。
稗田殉児:
考えもしなかったわ……途中アレやで、画面切り替えて名前んとこ変えようとしてたもん。
見学者:
君の名は。
GM:
原作のドグラマグラも前前前世的な話だよな……。
見学者:
ドグRADWIMPS。
GM:
マグRADWIMPS。
稗田殉児:
あそこはホント選べなかったから、憧れから稗田を演じるようになったクレ・ソウイチロウとも役者である稗田とも、それともドグラ・マグラの中のキャストともとれるような発言にしたんだけど……裏目……。原作気になるわー……。
GM:
青空文庫でも読めるで! 読もう!
稗田殉児:
今度読むわ……。
GM:
読むと私がQ作先生の文体に近付けよう近付けようと頑張っていたのが分かる。といいな。
稗田殉児:
頑張ったのか……。
見学者:
キチガイ地獄ゾーンで数週間ほど投げるに100ペリカ。
GM:
その前の若林先生の長い説明で投げるに10000000ジンバブエドル。
見学者:
これ賭けになってなくないですか?(マジレス)
稗田殉児:
どんだけ投げると思ってんだよ!
GM:
あ、あと「スギヤマ」っていうのは夢野久作の本名だよ。杉山。で、調べなかったハンドアウトは「隣室からの声」か。
稗田殉児:
そうなんか……登場人物の一人か何かかと……。それ気になる。
HO:隣室からの声
□概要 「お兄さま」「お兄さま……」と、しきりにこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。 この「お兄さま」というのはあなたのことだろう。スギヤマ博士が言うには「声の主はあなたの知り合い」だそうだ。
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HO:隣室からの声
■秘密 ショック:なし ……彼女の声を聞いていると、まだ10代の乙女のような声から、30代を過ぎた憂いのある妖婦のような声へと変貌していくのが聞き取れる。あなたはその声に聞き覚えがあった。 彼女は……自分の従妹であり、婚約者でもある「クレ・アヤ」に間違いないだろう。
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GM:
こんな感じでした! そしてこのハンドアウトを調査完了すると、もう一つハンドアウトが出てました。
HO:クレ・アヤ
□概要 あなたはクレ・ソウイチロウの従妹であり婚約者である。婚約者が殺人事件を犯し、世間から石を投げられたとしても、あなたの愛は変わらない。 あなたの【使命】は、クレ・ソウイチロウを愛し、そして支えることである。
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HO:クレ・アヤ
■秘密 ショック:なし あなたは時々、自分が自分でなくなるような感覚がしている。自分がクレ・ソウイチロウを愛するのも、全て誰かに決められた「設定」に過ぎないのではないか──そう、思うことがある。 しかし、そんな思いを誰かに理解してもらえるはずもない。今のあなたの支えはクレ・ソウイチロウに愛されることだけだ。
|
稗田殉児:
そうなんか……てか何にせよ基本的に全部は調べきれないのか。
GM:
せやな。闇から祝福されても一個は余る計算。
見学者:
理論的には全ての調査判定で失敗しないことを前提に【闇からの祝福】のトリガーを引いて、かつアビリティ【嘆願】でドラマシーンをもう1つ挿入すれば全部調べきることは一応出来る。かな。
稗田殉児:
な〜るほどな〜……。
GM:
あーそうか、アビリティがあったな。でもまあ、調べれば調べるほどPC=クレ・ソウイチロウだと思い込ませるハンドアウトばっかり出てくるっていうシナリオだから……。
稗田殉児:
黒い外套の男って誰だって言おうとしてたけどスギヤマ博士か。ずっと白衣で脳内補完してたわ……。
GM:
喪服のような格好の上に白衣を羽織っているらしいです。
稗田殉児:
なるほろー。喪服……誰のなんだ……。
GM:
他に何かあります? なければ功績点配布しようかなと思いますが。
稗田殉児:
おっじゃあいきましょか。
GM:
はいはいでは。
● 新たな世界の発見
そのセッション内で新たな怪異を見て、恐怖判定に失敗している。1点GM:
失敗しました! 1点!
● セッションに最後まで参加した
クライマックスフェイズに参加し、そのシーンから脱落しなかった。1点GM:
最後まで参加してくれました! 1点!
● ロールプレイ
プレイヤーが、そのキャラクターに設定された【感情】や【狂気】を上手く演じていた。1点GM:
良かったです! 1点!
● プライズの獲得
セッション中にプライズを獲得した。最初から持っていた場合はそれに含まない。1点GM:
獲得しました! 1点!
● 使命の達成
そのセッションで渡された【使命】(【本当の使命】があればそちら)に成功している。3点GM:
今回の使命は【本当の自分を捜すこと】でしたが、残念ながら稗田殉児として戻ってくることは出来ませんでしたね! 残念!
● 琴線に触れた
各プレイヤーは、そのセッションでもっとも琴線に触れたキャラクター1人を選び、そのキャラクターに1点の功績点を与えることが出来る。ただし、自分を選ぶことは出来ない。誰も選ばないことは可能である。GM:
琴線点! NPCと会話してくれてありがとう! メッチョア楽しかった! 1点!
て訳で合計5点ですね!
見学者:
やっぱりNPCと絡んで貰えるのってGM的にはめちゃくちゃ嬉しいよな……わかる……。
稗田殉児:
おうちかえりたい! そういうもんなんか……RPしてよかったわ。
GM:
うん……私の時もNPCと会話したかったんだけどなっちゃんの警戒心強すぎて……。
因みに私はクレ・アヤのハンドアウトが出てたんで、安倍川に婚約者がいる訳ない! と最後まで信じ続けてトゥルーエンドいけました。
稗田殉児:
なっちゃん……。
見学者:
そういうもんよ。NPCはあくまで物語を誘導し示唆する脇役だからね。PCよりも目立たせるのは良くないし。だからこそPCの方から意識してくれるとGMとしてはかなり動かしやすくなるし、RPが楽しい。
RPが、楽しい。
GM:
大事なことなので。
稗田殉児:
2回。
見学者:
言いました。
GM:
隣室からの声とか、声かけられるか分からんけどもしかけられたらこんな感じで返したろ〜とかうっすら考えてたんで嬉しかった。
では! こんな時間まで本当お疲れ様! 突然だったけどありがとうございました!
見学者:
こちらこそ見学させて頂いてありがとうございましたやで〜! ニヤニヤしながら楽しめました。お疲れ様!
稗田殉児:
こちらこそありがとうございました! お疲れ様! 驚きっぱなしだったけどめっちゃ楽しかったっす!
GM:
それではまた他のシナリオで会おう。おやすみなさい!
見学者:
おやすみ! 良い夢見ろよ!
稗田殉児:
おやすみなさいー! 寝れっかな!