GM(百瀬):
こんばんは。
PC1(小指):
こんばんわっしょい。
見学者(麥):
見学やで。
PC1:
ひえひえやで。
見学者:
稗田なのww
GM:
(ひえひえ……?) 稗田らしいです。
見学者:
稗田かあ……それはそれで……。
GM:
では、準備はよろしいか?
PC1:
よろしいです!
GM:
では「儀典:ドグラ・マグラ」始めていきましょ〜!
導入フェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
それでは、まずはPCのハンドアウトを確認しようかな!
| PC1:稗田殉児 PL:小指 性別:男 年齢:27 職業:芸能人 生命力:6 正気度:6 好奇心:情動 恐怖心:《殴打》 特技:《切断》《埋葬》《悦び》《追跡》《芸術》《終末》 アビリティ:【基本攻撃】【戦場移動】【大胆】【召喚】 アイテム:鎮痛剤×2 |
|
HO:PC1(稗田殉児)
□概要 あなたは、古本屋で以前から読みたいと思っていた「儀典:ドグラ・マグラ」を見付ける。しかし、古本屋の主はその本を譲りたくないようだ。 あなたの【使命】は、儀典:ドグラ・マグラを手に入れることである。
|
HO:PC1(稗田殉児)
■秘密 「儀典:ドグラ・マグラ」は非常にレアな本だという。聞けば、読んだ人間の殆どが正気を失ってしまうのだそうだ。だとしたら、古本屋の主人も狂っているはずだが……取り扱いには注意が必要だろう。
|
GM:
古本屋でドグラ・マグラ見つけた! って感じですね!
ここで一つ、導入に入る前に謝っておかなければならないことがあります。
PC1→稗田殉児:
やったー! 買っちゃお……えっなに。
GM:
このハンドアウト、嘘なんだ。
稗田殉児:
は?
巻頭歌
『胎児よ 胎児よ 何故躍る
母親の心がわかって おそろしいのか』
…………ブウウーーーーーーンンンーーーーーーンンンン………………。
何処かから、蜜蜂が唸るような鐘の音がする。何処かに大時計があるらしい。
あなたは気が付くと、白い部屋にいた。
白いベッドに消毒薬のにおい。
そして鉄格子の嵌められた、磨りガラスの窓。
……どうやらここは、病院のようだ。
あなたは病院に行くような怪我も病気も、今はしていないはずだが……。
無機質なコンクリート壁の向こう側……隣の部屋からは 「お兄さま」「お兄さま」と幾度も呼ぶ、か細い女性の声が聞こえる。
部屋の片隅には黒い外套を纏い、やたらと長い前髪を伸ばしっぱなしにした蒼白の男が一人、安普請の椅子に座っている。
古いスクラップブックに視線を落とし、こちらに気付く様子もなく本に目を通して、時々「なるほど、つまり」「そうか……」そんな風に呟いていた。
暫くそうしていると、男はあなたに気付いたように、顔を上げた。 | オヤ、目が覚めたかね。
|
| ……あなたは……? ここは一体……。
|
| ここはK病院という病院の病室だよ。私のことは、そうだな……スギヤマ博士とでも呼んでくれたまえ。 ……では、早速で悪いが……単刀直入に言ってしまうよ。今、君には記憶喪失の疑いが掛かっている。
|
| 記憶喪失……? 僕が、ですか?
|
| ああそうだ。君が、だ。 ……そこで、だ。……君の記録の全てを、この部屋に集めた。 そう。この部屋には君の罪全てが、記憶されている。 ……ウーン、言葉で言っても分からないだろうな。まあ、好きに色々調べてみると良い。
|
GM:
スギヤマ博士はそれだけ言うと、再び椅子に座り、考え事を始めてしまいました。
ここで「スギヤマ博士」のハンドアウトが公開されます。
HO:スギヤマ博士
□概要 今現在、あなたはK病院で診察をしつつ、附属の大学で教鞭を取っている医師だ。主に人間の精神に関する治療が専門分野である。患者との対話やカウンセリングに力を入れてはいるが、自分自身が口下手であるため中々噛み合わないことに苦労している。 あなたの【使命】は、PCに自己を思い出してもらうことである。
|
GM:
更に、記憶喪失の疑いがかかっているあなたのハンドアウトも別のものに変化します。
稗田殉児:
えぇあ……。
HO:PC1(稗田殉児) - 2
□概要 あなたは記憶喪失だ。今はこの「K病院」に患者として入院している、らしい。何故記憶を失っているのかなど、詳細なことはまるで分からない。 あなたの【使命】は、本当の自分を捜すことである。
|
HO:PC1(稗田殉児) - 2
■秘密 あなたには「自分であった記憶」が確かに存在している。 だが、この病院に来るまでの経緯は覚えていない。何故この病院に運ばれたのか、どうして入院することになったのか、理由は全く分からない。自分は本当は何者なのか、早く確かめなければ……。
|
稗田殉児:
なるほど……これで生駒だったのか。
GM:
室内はカーテンもベッドも白一色で統一された個室ですね。窓は、磨りガラスに鉄格子の嵌められた厳重なものが一つだけ。車の排気音のような雑音は一切なく、時々鳥の声などが聞こえることからここが郊外の静かな場所であることは分かるでしょう。
スギヤマ博士は、ベッドから離れた所にある事務机の前に腰掛けています。
そして、スギヤマ博士の前にある事務机にはファイルがいくつか。それと、電子カルテをやり取りするためか、パソコンが置かれています。
更に部屋の片隅には「収容者たちの作品」と書かれたガラスケースに、この病院に収容されている患者がつくった作品であろう展示物が飾られています。
新たに「スクラップブック」「カルテ」のハンドアウトが公開されます。
HO:スクラップブック
□概要 室内のチェストに一つだけ収まっていたスクラップブック。 片隅には「クレ・ソウイチロウの罪の記録」と書かれている。
|
HO:カルテ
□概要 スギヤマ博士が記したと思しきカルテ。ドイツ語の入り混じった記述のため所々読み辛くはあるが、じっくり読めば病状なども理解出来そうである。 患者の名前は「クレ・ソウイチロウ」となっているようだ。
|
隣の部屋からは、先程から女性の呼びかける声が途切れることなく聞こえてくる。「お兄さま」と呼ぶ奇妙な声の主は、あなたの縁者らしい。GM:
ということで最後にもう一つ、「隣室からの声」のハンドアウトが公開されます。
HO:隣室からの声
□概要 「お兄さま」「お兄さま……」と、しきりにこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。 この「お兄さま」というのはあなたのことだろう。スギヤマ博士が言うには「声の主はあなたの知り合い」だそうだ。
|
稗田殉児:
妹なんかおらんぞ! 誰や!
GM:
誰やろなぁ……そんなこんなで4つのハンドアウトが公開されたところで、お待ちかねのメインフェイズ突入です! わーい!
稗田殉児:
わーい! なんかもう衝撃の展開と怒涛のハンドアウトで中盤の気分! どこここ!
GM:
^^
稗田殉児:
いい笑顔しやがって……。
GM:
今回のリミットは最大5サイクル、狂気カード山札は5枚となります! 頑張っていこう!
メインフェイズ 第1サイクル 第1シーン シーンプレイヤー:PC1 |
GM:
それでは1サイクル目〜。何しやしょ。
稗田殉児:
最短の狂気カード0枚で行ったるわ! そうだな……とりあえず博士を調べたい。今博士に話しかけたら答えて貰えますかね。
GM:
がんばれ^^ 受け答えはしてくれると思うよ!
| あの……スギヤマ博士……。すいません、急な話だったので、少し状況が飲み込めなくて……調べるといっても、
|
稗田殉児:
少し俯きがちに困惑の表情を浮かべながら。
| ウン? ああ、まあ無理もない。 ゆっくりでいいんだよ。焦らなくていい。少しずつでも、思い出していければいいんだ。
|
| ……すいません。……落ち着くまで、少し話してもらっても良いでしょうか? 僕のこともそうなんですが、あなたのことを……その……。
|
稗田殉児:
微かに警戒するような、不安そうな様子で言います。
| 私? 私のことかい? ……イヤァ、困ったなぁ。ウーン、私は、他人の話は聞いても、自分のことを話すのはドウにも……ウーン……。
|
| あまり深く考えないでください。お仕事の話など、趣味だって……なんだって結構ですよ。……少しお話したいだけなので。
|
| ハハ、ソレじゃあどっちが医者なんだか、分からないじゃあないか。
|
GM:
と苦笑いしてますね。
| はは……それもそうですね。
|
稗田殉児:
つられて苦笑いしときます。
| ……君の方こそね、何も深く考えることはないんだよ。ナニ、大して骨の折れることでもあるまい。じきにナアンダ、ソンナコトダッタノカ……とでもなってしまうはずだよ。
|
GM:
と言って笑うと、スギヤマ博士はまた考え事を始めてしまいました。
稗田殉児:
ナンダソレ! ドウイウコトダヨ!
GM:
あっボビー・オロゴンだ。
稗田殉児:
チガウヨ! オレボビー・オロゴンジャナイヨ!
見学者:
ボ稗田殉児。
GM:
笑うわww
稗田殉児:
誰だよボ稗田!
そんな感じで問答しながら相手を観察してたら《第六感》でティンと来たボ稗田どうでしょう。
GM:
ボ稗田を受け入れる姿勢。判定どうぞ!
稗田殉児:
調査判定 指定特技:《第六感》 2D6≧6 → 1,2 = 3 [失敗] |
GM:
アッ……。
稗田殉児:
ボ稗田だからか! ボが駄目なのか!
GM:
お守り持ってないんだよなこの人……。
稗田殉児:
孤高の戦士にお守りなど必要ないと思って置いてきたよ……。
GM:
じゃあ、うん……観察しても特に得るものは無かったんだぜ! ということで。特にしたいことがないようならマスターシーンを挟みますが如何致す。
稗田殉児:
一人だしな……どぞどぞ。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
では考え事をしていたスギヤマ博士が、不意にゆっくりと立ち上がります。
| サァテ……私は少しばかり用事がある。君はこの部屋を自由に見て回るといい。だが、決して外に出てはいけないよ。
欲しいものがあるなら、私が代用して買ってこよう。見たいものがあるなら、可能な限り私が持ってきてやろう。 だから、決して。 外に出てはいけないよ。
|
……スギヤマ博士はそう言うと、扉から外に出て行ってしまった。
扉は、突然あなたの前に姿を現したような……さっきまではそこに無かった、とも思えるが、ずっと以前からそこにあった、ようにも思える。
……扉はまるで誘うように音を立て、ゆっくりと閉じていった。GM:
そんな訳で、「扉」のハンドアウトが公開されます。
稗田殉児:
おっ出るのか!
HO:扉
□概要 病室の扉だ。ここから、外に出ることが出来るはずだ。あなたは任意のタイミングでこの扉から脱出してもよい(脱出するとただちにクライマックスフェイズへ移行する。また、このHOを未調査の場合でも脱出をすることは可能である)。
|
GM:
また、「スギヤマ博士」のハンドアウトが非公開になり調査することが出来なくなります。
稗田殉児:
鍵とかかかってないのか……と思ったら博士のハンドアウトが……サヨナラ……。
GM:
サヨナラバイバイ……。
稗田殉児:
俺はコイツと旅に出る……。
GM:
ぴ、ぴかちゅう……。
稗田殉児:
博士ピカチュウ連れてたの……? 博士の秘密ってまさか……。
GM:
見た目が愉快すぎる。それではそんな感じの悲しみのマスターシーンでした。
GM:
2サイクル目ドウゾ!
稗田殉児:
さっき失敗したのは痛かったと思うよぉ……どうしようかしら。扉調べたいです。
GM:
はいな。どのように?
稗田殉児:
博士を追うように扉まで来て、ふと違和感を感じる。《追跡》で振りたいです。
博士ー! トイレ行きたいんだけどー! 博士ー!
GM:
余裕かよww どうぞ!
稗田殉児:
イケメン俳優が失禁とか死活問題じゃないですか……。
調査判定 指定特技:《追跡》 2D6≧5 → 6,4 = 10 [成功] |
稗田殉児:
やったあ!
GM:
高い! では博士を追い、少しだけ扉を開けたあなたは、以下のことが分かります。
HO:扉
□概要 病室の扉だ。ここから、外に出ることが出来るはずだ。あなたは任意のタイミングでこの扉から脱出してもよい(脱出するとただちにクライマックスフェイズへ移行する。また、このHOを未調査の場合でも脱出をすることは可能である)。
|
HO:扉
■秘密 ショック:あり その扉の向こうにあるのは、真の闇だ。目が眩むような闇は、意識も記憶も融かすように飲み込んでいく。あなたはそんな錯覚を覚えた。 こんな闇が、本当にこの世界に存在するのだろうか……?
怪異分野の《暗黒》で恐怖判定を行うこと。
|
稗田殉児:
マ?
GM:
正気度減らして恐怖判定よろしく(にっこり)
稗田殉児:
は、博士ー! トイ……博士ーッ!
恐怖判定 指定特技:《暗黒》 2D6≧6 → 6,4 = 10 [成功] |
GM:
余裕で成功やな……。
稗田殉児:
余裕すぎない? ていうか今出るならさっき出て欲しかったぜこの出目……何なら若干記憶蘇ってそうな。
GM:
せ、せやな……。
| ……はは……まさか、扉の向こうがこんなことになっているとは……。 ……これは流石に驚いたな。スギヤマ博士の言葉は、こういうことだったのか……。
さて、どうしようか……。
|
稗田殉児:
と扉の向こうの闇を吸い込まれるように見つめ、扉の向こうと同じ瞳の下に微笑を浮かべながら、一人呟いています。
GM:
いいぞ稗田!
稗田殉児:
開けたら閉めろ稗田!
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
じゃあ3サイクル目に入る前に、またマスターシーンを挟ませてもらいます。
稗田殉児:
またまたマスター。
チャカポコチャカポコ。チャカポコチャカポコ。
奇妙な歌が、窓から聞こえる。
……いや、音は部屋から?いや、音は……
音は、自分の中から聞こえる……。
この歌を歌っているのは、自分だ。
今、自分が、チャカポコチャカポコと歌っている。
自分の意志に反して、身体が勝手に動いている。
一体、何が起こっているのだ?GM:
異常な状態に、あなたの心は驚愕します。
情動分野の《驚き》で恐怖判定を行ってください!
稗田殉児:
うわああ。噂のチャカポコってこれですか!!
GM:
スチャラカチャカチャカチャカポコチャカポコ。恐怖判定やで^^
稗田殉児:
GMまでチャカポコしだした……もう駄目だ……。
恐怖判定 指定特技:《驚き》 2D6≧6 → 4,5 = 9 [成功] |
GM:
また余裕か……。
稗田殉児:
ぜんぜん堪えてないこの人……。
| クレ・ソウイチロウは。 よく、そうやって一人で歌っていたよ。
|
……椅子にはスギヤマ博士が座っていた。扉が開いた気配はなかったが……何故、気付かなかったのだろうか。稗田殉児:
博士ーっ! どこから……。
あなたがもう一度椅子に視線を合わせたときには、既にスギヤマ博士の姿はどこにも無かった。そして身体の中のチャカポコも、消えていた。
しかしあなたの心には、言い知れぬ何かが渦巻いていた……。